あぱまん情報2021年2月5日掲載
駒大が優勝 テレビ最高視聴数
第97回箱根駅伝(2021年)は、駒大が13年ぶり7度目の総合優勝を果たした。創価大が過去最高の総合2位、東洋大が3位で、総合2連覇がかかっていた青学大は往路12位から挽回して4位となった。駒大は昨秋の全日本大学駅伝優勝との2冠を獲得した。今大会は新型コロナウィルス感染防止策として、主催者が出場チームの関係者やファンに沿道での観戦自粛を呼び掛けた。その結果、日本テレビ系で放送されたテレビ番組の視聴全国到達人数6,471万人と歴代最高を記録した。
秘密兵器 ランニング時計を活用
今回の出場校では一番の“新参者”がサプライズを巻き起こした。誰もが予想しなかった創価大の急浮上であるが、就任2年目の榎木和貴監督だけはチームの躍進を確信していたようだ。果たして榎木監督は選手たちにどのような魔法をかけたのであろうか。
榎木監督は、沖電気のコーチ、トヨタ紡織の監督などを経て、2019年2月に創価大学陸上競技部駅伝部監督に就任した。就任当初は故障者が多かった。監督がまず始めたのは、月間走行距離「750㎞以上」を選手たちの目標にさせた。日々のトレーニングに「ガーミンのGPSランニングウォッチ」を活用したという。
元々選手の半数は、同ウォッチを使用していたが、データを十分に活用していなかった。その後、チーム全員に貸与、データ活用法の勉強会を実施し、さらにGarmin Connectを活用し、チームでデータ共有している。選手たちはゲーム感覚で競い合いあった。その結果、榎木監督が就任した頃出場したハーフマラソンでは、若手選手中心に8人出場し完走率が半分であったが、翌年の同大会では、16人出場し14人が自己ベストを更新するなどの結果を出している。
「タイムで走るんじゃなくて人が走るんだ」
シューズの進化もあり中距離のタイムが急激に良くなっているが、創価大の選手は自分より好タイムを持つ選手を気にしていなかったという。それは、自分たちのチームが確実にレベルアップしているという実感と自信があったからだろう。また、榎木監督の日頃の指導「人の後ろについてタイムを出すのではなく、自分たちの力でレースを作ってタイムを出せるように。」で、どの試合でもチャレンジすることを忘れなかったことがさらなる成長につながったと言えるだろう。
榎木監督は、「①タイムで走るんじゃなくて人が走るんだ。②自分の走りに徹すれば他の選手にも勝てるチャンスは十分ある。③100%自分たちの力を出そう。」と選手たちに言い聞かせてきたという。その結果が箱根駅伝総合2位と、当初の目標をクリアすることができたのだ。出雲や全日本に一度も出場していないチーム、箱根路で見せた力強い創価大の取り組みが、学生長距離会の“新たな潮流”になるかもしれない。
往路初優勝、総合2位の創価大瀬上総監督より山口社長(あぱまん情報)に御礼状届く
創価大は、箱根駅伝に過去3回出場しただけのチーム。往路では初の優勝、復路では、残り2㎞で駒大につかまったとはいえ、4区で首位を奪うと、そのあとは143㎞以上もトップを独走し、総合2位を果たした。
創価大は陸上部を1972年に創部して、箱根駅伝予選会には1982年から参戦している。現在の基礎を築いたのが、2007年から駅伝部コーチを務めていた瀬上雄然総監督である。
この瀬上総監督より、今年1月にあぱまん情報(TWY社)の山口社長に御礼のメールが届いた。これは、同社が、創価大学からの学生をインターシップ生として、2015年から受け入れていることによる。同社では、今回の箱根駅伝の復路優勝・総合4位の青山学院大からも2019年にインターシップ生を受け入れている。なお、同社の管理しているサービスオフィスには、今回総合10位の東京国際大学もテナントとして入居しており、4年前までは今回総合3位の東洋大学も入居していた。そういう意味では箱根駅伝常連校トップとは非常に縁が深いあぱまん情報だ。
(資料)スポーツライター酒井政人「立役者・榎木和貴監督が語る」、躍進を遂げた創価大学駅伝部のガーミン活用術(ベースボールマガジン社)
2021年2月5日 タイ自由ランド掲載
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