2019年も激動のタイ・バンコク
日本に遅れて、タイも高齢化が進んでおり。現在、60歳以上は全体の16.9%、1170万人ほど、それが2022年には20%、さらに2032年には30%、2090万人にのぼるといわれています。
これまで高齢者は、子どもが面倒を見るというのが一般的でしたが、徐々に親が老後資金を貯めて、自分の老後は自分で面倒を見るという方向に向いており、社会保険なども充実してきて、年金なども徐々に確立されてきています。
今年は2月に選挙をひかえていて、今までの暫定政権からどのように変わるのか、世界が注目しています。さらに、タクシン元首相、インラック元首相が国外で生活しているという異常事態にいつ、終止符が打たれるのか、新政権ともからんだ問題だと思われます。
一方、経済では、タイ東部の経済回廊 (EEC) をかかげ、タイ政府、民間企業、さらに外国からの企業誘致をはかっていて、東南アジアの経済のハブとして、タイが名乗りを上げているともいえます。指定されたチャチェンサオ、チョンブリー、ラヨーンの各県は、スワンナプーム空港にも近く、一方でリゾート地のパタヤにも近く、発展するには最適な場所ともいえます。
そして、 EEC での最大の関心事であるドンムアン空港―スワンナプーム空港―ウタパオ空港を結ぶ高速鉄道の建設についても、この2月には落札業者が決まる見込みで、 CP グループや中国のグループ、そして日本のグループなどが名乗りを上げており、この事業を勝ち取ると、マッカサン駅などの周辺開発も合わせて、権利を得ると見られています。
日本人の多く住むスクムビット界隈では、大通り沿いで、40年以上たった長屋群が、次々に壊されていて、高層のコンドミニアムなどに変わっていますが、これも1部屋1㎡当たり20万バーツ以上するもので、50㎡なら1000万バーツ以上の物件となり、中流のタイ人や、あるいは我々、外国人にも手が出ない価格になってきています。
タイはインフレが進み、物価が上がり、タイ人の給料も上がり、安くで生活できると、移住してきた日本人のロングステイの高齢者も、見切りをつけて日本に帰国する人も多くいます。
今年はオープンしたアイコンサイアムが、バンコクのランドマークとして注目されており、チャオプラヤー川沿いが脚光を浴びています。
また、タイにやって来る中国人観光客は1年で1000万人にのぼり、アジアの中継地点として、中国人にも好まれていて、また13億人を抱えるインド人観光客も、最近はバンコクを目ざしていて、観光収入はタイにとって非常に大きなものです。
バンコク都内の路線網の整備や、郊外に伸びる路線の完成が、今年も見込まれていて、先進国のような網の目の路線整備に近づいていますが、チェンマイやプーケット、パタヤなどの地方都市の路線整備も徐々に進められており、バンコク一極集中から地方活性化が今後、重要になってくると思われます。
2019年1月5日 タイ自由ランド掲載