あぱまん情報2020年8月20日掲載

アジア通貨危機でバーツは 30%の大幅下落

輸出志向型の経済開発を進めたタイは、1987 年以降、平均 9.5%もの経済成長を遂げた。しか し、10 年間平均 23.1%も伸びたタイの輸出は 1996 年にはマイナスに転じた。このような中、 1997 年 7 月にタイを震源とするアジア通貨危機 が発生した。これにより、タイ・バーツはドルに 対して約 30%下落した(図表01)。

円高進行後、バーツは 3 円/B 台を推移

1980 年以降、タイバーツは円に対して 11~10円/B を推移したが、1985 年のプラザ合意により日本では円高が進行し、その後急激なバーツ安となった。翌年には 6 円/B まで下がり、1996 年までに 4 円/B まで下落した。1997 年のアジア通貨危機で 3 円/B まで下がったタイ・バーツは、さらに 2012 年には 2.5 円/Bまで下がるが、その後持ち直し 3 円/B 台を推移する(図表02)。

直近のタイ・バーツは 3.3~3.6B/円を推移

2020 年 1 月 3.6 円/B を超えたタイ・バーツは、3 月 3.2 円/B 台まで下落後、7 月には 3.4/B台から月末には 3.3 円/B 台となった(図表 03)。
 

8/3 のタイ・バーツは 3.38 円/B で、1 万円は2,958 円となる。ただ、このレートは交換する両替所によってレートが異なるので注意が必要だ。
 

両替所のレート差は意外と大きく、1 万円が2,940 バーツになる店もあれば、2,880 バーツになる店もあるからだ。円安と言われる今だからこそ、金銭面にはシビアになるべきであろう。

両替所によっては 6,400 バーツ以上の違いが

タイへ旅行に来る観光客の間で最も有名な両替所といわれるスーパーリッチタイランドが No.1のレートの高さとなっている(図表 04)。BTS チットロムから徒歩 15 分と不便なところにあるが、料率が良い。
 

10 万円を交換するのであれば、10 バーツ低くても100 バーツと、交通費や無駄な時間を節約できるということでは近くの両替所が良いだろう。
 

しかし、100 万円を両替する場合、10 バーツ違うだけでも 1,000 バーツの差となる。バンコク銀行とは、6,400 バーツも違ってくるので、無理しても料率の良い両替所に行くのが良いだろう。
 

なお、本日どこの両替所のレートが一番高いか調べたい時は次のサイトがとても便利だ。
https://jpy-thb.com/
 

毎日更新され、ランキング形式で紹介されるので、両替額により両替所を選ぶのも良いだろう。なお、両替にあたってはパスポートを忘れずに。

2020年8月20日 タイ自由ランド掲載