あぱまん情報2020年11月5日掲載

外食売上高4割減 過去最高最大の落ち込み

日本フードサービス協会(東京都港区)によると、外食の売上高は2020年4月に前年同月比4割減と過去最大の落ち込みとなった。業態別では、「パブ・居酒屋」が4月前年同月比91.4%減と大幅な減少となった。これは深夜営業自粛要請や飲食チェーンの多くが臨時休業に踏み切ったことが影響している。一方、宅配やテークアウト需要に対する基盤が整っていた「ファーストフード」は4月15.6%減と持ちこたえ、最も小さい下げ幅となった。

ぐるなびの予約が前年同月比94%大幅減少

中小飲食店の集客支援をおこなっている㈱ぐるなびの2020年7月30日発表した決算説明会資料によると、今回の新型コロナウィルス感染拡大が飲食業界に与えた影響は大きく、2020年4月の予約件数は前年同月比94%減と前年水準の6%にまで落ち込んだ。6月には前年水準の51%まで回復したものの、飲食業界に与えるダメージは依然厳しい状況が続いている。

バンコク高級飲食店舗の売り上げは9割減?

プレミアトンロー「大の樹」オーナー飯田夫妻(089-8154689) dainoki-bkk.com

コロナ禍は日本の飲食業界に多大な損害を与えた。また、タイ・バンコクの日系の飲食業界にも大きな影響を与えている。コロナ禍によるタイ国内飲食業の営業規制をはじめ、日本など海外からの旅行客の渡航制限、さらには感染を避けるため日系企業の接待大幅自粛により、旅行者や企業接待を期待していた高級日本料理店には特に大きなダメージを与えた。テイクアウトやデリバリーなど工夫をしているがそれほど収益改善にはつながらず、2020年10月時点でも売上高は前年水準の1割程度という店も多くあるようだ。

ニューノーマル時代 飲食店はどう変わる?

アフターコロナでは、人々の価値観が変化し消費者行動も変化する。アフターコロナとともに一般化しているのがウィズコロナである。もはや「コロナは終息せず、長期にわたりコロナと共生する社会が築かれる」という考え方だ。この場合人々の価値観はさらに大きく変化する。これまでの非常識が常識になる時代が訪れるのだ。飲食業界がいかにしてこの時代を生き抜くか重要となる。
 これらニューノーマル時代を生き抜くために飲食店に求められる変化として何があるだろうか?ソーシャルディスタンスに対応した店づくりは当然である。さらに、ニューノーマル時代では、今までターゲットにしてきた顧客が来てくれなくなる一方で、想定していなかった顧客が標的になるかもしれないのだ。

「大の樹」がニューノーマル時代に挑戦

ニューノーマル時代、自店が営業する地域にどのような変化が起き、どのような顧客が標的になりうるのか冷静に見つめなおし、店舗コンセプトを再定義する必要がある。
 

それを実行しようとしているのが、プレミアトンローにある「大の樹」だ。これまで、高級日本料理店として企業接待のお店として営業してきたが、ターゲットを一般個人の顧客層まで広げていくことにした。単身赴任やご家族連れの方々が気軽にお越しいただけることを狙ったメニューと価格設定にしたという。
 

具体的には、居酒屋メニュー登場、串揚げや焼き鳥など30Bからとリーズナブルだ。地元の若者も気楽に入れるお店にしていくという。特別キャンペーン(12月末迄)として、SNSでアップするとサワー各種50B(通常150B)で飲める。是非一度覗いてみてはいかがでしょうか。

 

2020年11月5日 タイ自由ランド掲載