バンコクに押し寄せる外国人観光客により宿泊のネット予約も活況
この3年間をタイで過ごしていた人は、外国人観光客がどっと押し寄せるこの状況は、まるでこの3年間がうそのように感じるかも知れない。それでも少し前まではコロナにかかって自宅待機する人もいたが、それももうあまり聞かれなくなった。
この2月6日からは、中国人ツアー客もタイへの入国が開始され、日本人の多いBTSプロンポン駅周辺は、どちらかというと個人客が多いので一気に、ということはないが、中国人観光客を含めて徐々に増えている感じだ。
スクンビットのソイ41から43にもコンドミニアムがあって、これらの部屋がホテル代わりに使われており、こういうところを1ヵ月で賃貸する場合、例えば6月では民泊のairbnb(エアビーアンドビー)で「1ヵ月6~8万円の物件」、あるいは「15万円で2~3人で部屋を借りられる物件」など、様々な部屋が表示される。普通に宿泊施設を探せるのに驚く。特に駅周辺で探す外国人観光客が多い。
こういった物件は、このコロナの時期の3年間はほとんど需要がなかったと思われるが、3年間のコロナがうそのようにまた普通に、サイトの予約状況も戻ってきていて、まるで何もなかったかのようにネットで予約できる。
タイ観光庁では、中国人が戻ってくれば、当初は1年で500万人以上の中国人観光客、と予想していたのが、700~800万人以上と強気の構えで見積もっており、街の中の外国人の活気を見ると、それもうなずける。
タイ空港公団によると、ドンムアン空港では、2019年のコロナ前の状況では、1日11万人の乗降客がいたが、コロナ中は閑散としていたがその後、一斉の開国措置でここ数か月で「70%は戻ってきている」といい、今は1日で7万以上の取り扱いとなっている。全体で1日450便が運行しており、国際線は1日130便、国内線は1日320便を運行している。
コロナ前は圧倒的に中国人が多く、ローコストエアラインを使ってドンムアン空港に来る日本人は、それを目にすることも多かっただろう。現在はドンムアン空港の国際線では1 マレーシア、2 インド、3 インドネシアからが上位を占め、特に中国と並んで人口14億人の大国インドから、中国人に代わって観光客を誘致できていることが大きい。さらにその上にこれからやって来る中国人ツアー客が見込まれるのだ。
中国からも現在、吉祥航空、春秋航空、九元航空がタイに乗り入れており、徐々に運行を増やしている状況だ。再び、韓国や日本からの便も来て活気を取り戻し、5時間以内ほどで来れるローコストエアラインのハブになれば、「1年で4000万人の観光客」の早期の回復が見込める。
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