規制緩和で1/8から中国人が入国!中国人観光客は100万人を予想
中国政府が厳しい入国制限の緩和を1月8日から解除すると発表し、タイでも中国人観光客の入国の期待が高まる。と同時に新型コロナウイルスの拡大も心配される。中国人観光客が自国に戻る際の5日間の強制隔離などが撤廃されることになる。
発表後、ネットでの航空チケットの検索クリックが7倍ほどに殺到し、タイ行きが一番多く、日本、韓国と続く。
一方、タイ政府も中国の規制緩和を受けて、タイに入国するすべての外国人にワクチン接種証明を義務付ける、などと発表するなど右往左往し、結局、撤回した。
カシコン銀行の研究センターによると、2023年全体の中国人観光客は、2022年の3~4倍ほどになるだろうとしており、100万人以上と見積もっている。コロナ前に中国人観光客が1,000万人以上押し寄せてきたのに比べると、その10分の1ほどになるという。
規制が解除され、中国人観光客の帰国が容易になればまず、個人旅行の人たちが利用し、ツアー客の当局での解除はまだだろう、としており、1月22日の春節の中国正月には間に合わないだろうという。
また、中国人に人気のタイでの旅行は、バンコク、プーケット、チェンマイ、パタヤなどに集中しているが、コロナ前には徐々に若い人たちに、それ以外の地方への旅行が広まっていて、今後はそれが期待される。しかし、1月9日から中国からの航空便はコロナ前の9割減という出だしという。
一方、タイ観光庁では、まず1月~3月の3ヵ月で30万人の中国人観光客がやって来るとしており、これだけで2022年に中国からやって来た約27万4,000人を上回るとしている。
この1月15日より徐々に来るのは、自由に計画を立てる個人旅行者としており、パッケージツアーや団体旅行はまだ、としている。
最終的に2023年1年間の外国人観光客は中国人を含めて2,500万人と見積もっており、中国を除いて見積もった2,000万人から500万人ほどが中国人となるとしている。
ところで、タイ南部ホテル協会によると、プーケットで2022年12月4日から2023年1月6日までのクリスマス、ニューイヤーの時期の宿泊は95%となっていて、今後、1月の末までに春節があり、中国人観光客の増加が予想される。このため、ホテルのサービス、メイド、キッチンなどの従業員7,000人が不足しているといい、プーケットの観光業での人材不足が顕著になっている。
現在、各ホテルでは求人募集をかけて人材を取り揃えていて、この1~2月で80%のホテルは戻ってくる、としているが、3月はローシーズンになるため、70%ほどに落ちると見ている。
プーケットには2023年には1,200万人は観光客が戻ってくるとしていて、2019年の1,400万人から85%は戻ってくるという。そのうち、外国人が800万人でタイ人は400万人。
また、統計では2022年11月からプーケットで、すべての外国人観光客で一番多いのはロシア人で27%、続いてインド11%、シンガポール6%、オーストラリア5%、イギリス5%となっている。
プーケットのホテルはコロナ前より安いところが多いが、5ツ星のホテルの70%以上は元の価格に戻っているといい、価格を下げないと呼び込めないのは3~4ツ星としており、苦戦しているのは中堅のホテルのようだ。
2013年1月20日 タイ自由ランド掲載
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