タイで外国人観光客受け入れ 中国人に代わって、インド人多数!?
この7月より、さらにタイは外国人観光客を受け入れ、今年は600万人に達する見込み。夜半の営業時間も午前2時など、ようやく通常営業に戻りつつあり、来年は外国人観光客を1,900万人の受け入れを見込んでいる。そして何といっても、タイへの観光客で重要な中国人は、まだ今年いっぱいは帰国での隔離などでコロナ対策を優先する模様だ。
最近は、それに代わって、インド人などの入国も目立つが、やはり中国人の旺盛な購買力は魅力がある。
アーカーン・ソンクロ銀行の調べによると、まだコロナ禍だった今年1~3月の外国人のコンドミニアム購入では、全体で2,107室で、そのうち中国人が949室を占めたが、それでも45%で、これまで50%を切ったことがなかった中国人の購入が、タイに来れないために不動産購入も後退している。
パタヤでは、インド人が中国人に代わって大挙して増えている、という話を聞き、では、バンコクも同じようにインド人が増えているのかな、と思い、街中を歩いてみると、エムクオーティエなどのショッピングモールでは単発的に増えているように見えるが、それほどでもない。
インド人といえば、昔はパフラットでインド系が生地を売っていて、ローカルのインド料理もその周辺で食べられて、何度か行ったことがある。
1人で過ごしていると結構、そういった冒険が楽しいもので、インド料理店も行ったものだが、タイ人といっしょに住むようになると、インド料理店にはめっきり、行かなくなった。なぜか、タイ人はインド料理が嫌いのようなのだ。
今回、スクムビットのソイ47と49の間にあるインド料理店「パティアラハウス」に行ってみた。インド料理店に行くのは2年半ぶりぐらいだろうか。ソイ22にあった新規の店に行った覚えがある(今もあるのかどうかは知らない)。
さてそれで、さきの店の店構えが列車の外観のようで、少し冗談のような造りだったが、グーグルマップでは口コミの評価は4.7で、レビューしている日本人の評価も高くて、入る前から安心はしていた。
店を入って、奥の階段を上がって2階に行き、2階はとっても居心地よさそうな雰囲気で、空いていたソファ席に座り、渡されたメニューにはタンドリーチキンやマトンのカレー、ビリヤニなど、日本人でも知っているようなメニューが並んでいて、どれもリーズナブルだった。
マッサマンカレーに似ているというので、そのマトンカレーにして、そのほかお勧めのエビの炒め物などをオーダーした。日本語のメニューも用意してあって、それを見るのがよいだろう。
さて、もちろん、バターナンなどをたのんだので、それがまず先にやってきて、そのあと、マトンカレーが来たが、確かにカレーはタイで食べているマッサマンのおいしい部類には入ると思ったが、マトンの煮込みは少し足りなくて、ぽろぽろ肉がほどけていく、というレベルではなかった。
タイに10年いるという女性が、メニューを紹介してくれたが、「中国人が来なくて、インド人が大挙して来るようになっている、と聞いたんだけど、インド人は中国人のように街中のタイ料理店に入らないよね」と、直球質問すると、「ナンプラーが嫌いなのよ」とストレートに返ってきた。まあ確かに、パクチーが嫌いだけど、タイ料理を食べる日本人はいるが、ナンプラーを嫌いでは、タイ料理を食べられないかも知れない。
「インド人はバンコクではどこに集まるんですか」と問うと、プラトゥーナム近辺が多い、という。そういえば20年前もプラトゥーナムにはインド料理店が点々とあり、バイヨクやインドラホテルの周辺にインド料理店が集まっていたな、と思い出した。
しかし、街中の屋台にインド人が座っていることは皆無で、タイに居て謎だと思うことの1つとして、食に関しては、インド人が屋台のタイ料理を食べているのをほぼ見かけたことがない、というのはある。
早朝にはスクムビットのプロンポン駅の近くの公園で、ウォーキングをするインド人は見かけるが、屋台でイサーン料理を食べるのを見かけたことはないし、クイッティアオを食べているのを見かけたことがない。
海外に行っても、自国の料理を食べるのに固執する、というなら、もう少し、バンコクの街中にもインド料理店があってもよさそうだが、ここに来て徐々にだが、増えてきているようにも見える。
中国と同じように大量の人口を抱えるインドだから、ITの従業員などでも今後、タイでインド人が増える余地はありそうだ。
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タイ観光庁によると、今年はインドからの観光客を45万人に達する見込み。
この3月から5月24日までで観光客で一番多いのはインド人で、100,884人。1日平均3,000人にものぼる。
2022年7月20日 タイ自由ランド掲載