最低賃金は1日492バーツへ!?
タイでの就労については、ここ2年以上、コロナの影響で最低賃金も上がっておらず、バンコクは1日331バーツの状態で、それで一方で、物価が徐々に上がっており、簡素なおかずのせごはんも40バーツ→50バーツなどとジリジリ上がっている。
そんななか、タイ商工会議所大学の学長によると、労働組合が4月なかばに給料1ヵ月15,000バーツに届かないタイ人の1,260人を対象に調べたところ、99%は借金があるとしており、借金額は20万バーツ以上にのぼる人もいる。一方、物価はここ14年で最も上がっており、31%が返済に遅れたことがある、としている。
最近、ちまたでは最低賃金を1日一律492バーツへ、という要望がタイ政府に労働組合側からあるが、同学長によれば「高すぎる!」という意見で、1日492バーツでは1ヵ月の最低給料にすると、×30日で14,760バーツとなる。
物価が上がっている状況で、給料が15,000バーツ以下の日系企業なども少ないと思われるが、これは郊外の工場と都市の就労とではまた違う。
また、コロナあとでまだミャンマーなど周辺国からの労働力が十分に入って来ていない状況で、これらのミャンマー人らは給料12,000バーツなどということも多く、そのあたり、タイ人との給料の格差があるため、最低賃金はタイ人も外国人労働者も守らなくてはならない基準なので、そういう意味では労働者が流入して14,760バーツというのは高いのかも知れない。
2021年5月20日 タイ自由ランド掲載
関連リンク