3空港間の高速鉄道 2025年オープン目ざす! EEC開発のかぎに! CPグループの建設で安心!?

コロナ禍やコロナあとの状況でも、タイ政府の方針のもと、経済活性化は進むが、大プロジェクトとして期待されるのが、外国企業などを集約して開発を促すタイ東部経済回廊、EEC。

タイの東部3県、チャチェンサオ県、チョンブリー県、ラヨーン県を中心に、インフラ整備と、デジタルなど先端事業誘致を目ざすもので、タイ政府が主導するインフラ整備では、3空港間の高速鉄道の建設、レムチャバン港の開発、ウタパオ空港の拡張、マプタプット港の開発などがあり、コロナ前から計画が進み、徐々に外国企業なども集まって来たが、コロナの直面で足踏みを強いられ、今後の持続的な方向として大きいのがインフラの整備で、コロナで止まってしまわないためには、特に「3空港を結ぶ高速鉄道の整備」は、EEC成功のかぎとなっている。

ドンムアン空港~スワンナプーム空港~ウタパオ空港を結ぶ路線で、11月29日に正式にレッドライン(バンスー中央駅~ランシット駅)がオープンし、合わせてすでにあるエアポートレールリンク(スワンナプーム空港~パヤタイ駅)とともに、ドンムアン空港~スワンナプーム空港はあとは、パヤタイ駅~バンスー中央駅間の建設を残すのみだが、スワンナプーム空港~ウタパオ空港が手つかずの状態。

駅でいうと、チャチェンサオ駅、チョンブリー駅、シラチャー駅、パタヤ駅を通り、EECを横断する路線の建設が今後、行われる。

重要なこの路線整備について、タイ政府が指名したのが、タイ最大の企業であるCPグループで、同社が請け負うことで、インフラの整備が確実で外国企業も安心して投資できる、というのがタイ政府のねらいだ。

実際の建設状況については、土地の明け渡しなどで、所有するタイ国鉄道は現在、ほぼ98%は完了しているとしていて、CPグループは工事を開始できる状況ではある。

スワンナプーム空港からパヤタイ駅までのエアポートレールリンクについても、すべての業務をCP グループが引き継ぎ、運営管理することになっているが、このコロナ禍で1日7~8万人の乗客が、1日1~2万人にまで減ったため、赤字続きの運営について、その責任の所在など、調整が必要となっている。

バンコクからパタヤまでを60分以内で結び、時速は250㎞以上の新幹線並みの高速鉄道の建設となる。
ドンムアン空港からウタパオ空港まで9駅としており、2025年にオープンの予定。

CPグループはタイで最大規模の企業で、最近ではマクロに続いて、スーパーの「ロータス」も買収、コンビニのセブンイレブンも同社の経営。自動車のEVも同社と中国企業によるMGがタイで優勢、今回の3空港間の工事に伴い、駅周辺の開発も同社が行うことになっており、マッカサン駅周辺の開発、シラチャー駅周辺の開発などが上げられる。

2021年12月5日 タイ自由ランド掲載

 

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