タイ側の大手カシコン銀行などがAlipay、WeChatPayと提携

中国人旅行者の獲得競争は、日本やタイで激化しているが、彼らが日本やタイに来たときに、ショッピングなどで商品の購入をスムーズに行うサービスを提供することも必要で、タイでは現金がなくてもクレジットで決済できるよう、中国人向けに整備が進んでいる。

中国人旅行者はタイでの現金持ち込みに制限があるため、タイに旅行に来て商品を購入する場合、スマホなどによる決済をスムーズに行うことが必要になる。

そこで、タイ側の大手カシコン銀行や、カウンターサービス、トゥルーマネー、ペーサバーイ、クルンタイカード、GHLグループなどは最近、急速に力をつけているアリババグループのアーリーペイ(Alipay)などと提携し、タイでの支払いをスムーズにできるよう行っている。

また、タイ側のエスセートバイト社も、中国のWe Chat Payと提携し、タイの小規模な店でもQRコードさえ用意すれば、スマホをかざして中国人の決済ができるようにするなど、中国人向けショッピングの環境を整えている。

年間、ショッピングや食事などで使う費用は4200億バーツにものぼるといわれており、現金ではなく、クレジットで簡単に決済できる方法が加われば、さらに中国人の消費を期待できるとしている。

また、カシコン銀行はWeChatと提携し、タイに旅行する中国人のために両社で新たにQRコードをつくり、それをかざせば各店舗で簡単にカシコン銀行を通して決済ができるように、この10月より開始している。

カシコン銀行によると、現在減っている中国人旅行者だが、今年1年では900万人にのぼると予想され、昨年より13.4%増、今後もタイへ旅行する流れは変わらないとしており、タイでの商品購入での利便性をはかることになった。

2016年10月20日 タイ自由ランド掲載

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