77階建の超高層ビルが完成へ!奇抜なデザインの「マハナコン」
BTSチョンノンシー駅の真横で建設が進むマハナコン・プロジェクト。
メインの超高層ビル「マハナコン」は、今年の10月頃に完成予定で、77階建、314メートルという、バイヨークを抜きタイで一番高いビルとなります。
外側はほぼ完成しており、遠くからも見えますが、実際近くに行って見ると、その高さもさることながら、巨大なジェンガの様なユニークなデザインに目を奪われます。
建設前の完成予想図を見た時は、デザイン通りにできるのか半信半疑でしたが、下から見上げてみると、その異様さがより際立って予想以上のインパクトでした。
このデザインはドイツ人建築家オーレ・シェーレン氏によるもので、奇抜過ぎて賛否を呼んだ北京の中国中央電視台本部ビルを担当した世界的な建築家です。彼自身90年代後半バンコクに住んだ経験があり、バンコクに思い入れもあるようです。
一番の特徴であるビルが崩れたようになっている部分は、らせん状にビルを取り巻いていて、現場でよく見ると部屋が出っ張っていたり、引っ込んでいたり、かなり複雑な造りになっています。
外に出っ張っている部屋は、スカイボックスといわれ、まさに部屋全体が空中に突き出た感じで、完成後に見学してみたいと思いましたが、高所恐怖症の人には厳しいかもしれません。
マハナコンの低層階はマリオット系列のブティックホテル、エディション(EDITION)が入り、23階以上は、高級コンドミニアム、リッツカールトン・レジデンス(The Ritz-Carlton Residences)となり全194ユニットが、すでに販売されています。一番高い部屋は、1500㎡で4億8千万バーツで販売済とのこと。今のところタイのコンドミニアムで一番高い部屋です。コンドの購入者の75%は投資目的のようです。
バンコクの新名所として期待されているのが、屋上にできるオープンエアーのスカイ・バー&レストランです。地上300メートルからバンコクを360度見渡せる絶景と開放感は、今から楽しみです。
ビルの正面入り口前は、イベントなどにも使えるマハナコン・スクエアという公共スペースになり、ここには大規模なトロピカルガーデンがつくられ、都会に居ながら自然を感じられる空間になります。この部分は現在、急ピッチで建設が進められていますが、ビル同様にインパクトのあるデザインになる予定です。
マハナコン・プロジェクトの敷地内に併設されていて、先行して営業しているのが7階建てのマハナコン・キューブです。
BTSチョンノンシー駅と直結(直結通路は今現在未開通)で、各フロアに高級レストランが、ひとつずつ入っています。建物の正面全体が電工表示板になっていて、存在感抜群です。
地上階にあるニューヨークに本拠を置く食料品チェーン店「DEAN&DELUCA」(ディーン&デルーカ)は、比較的入りやすい雰囲気で、バンコクに数店舗ありますが、この店舗が一番広いです。
最上階のヴォーグ・ラウンジ(Vogue Lounge)は、ファッション誌VOGUEによる世界初のラウンジで、ルーフトップバーになっています。
5階にはミシュランガイドにて「世界一星を持つシェフ」としても知られているフランス人シェフ、ジョエル・ロブション氏のレストラン、ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション(L’Atelier De Joel Robuchon)。4階には料理の鉄人森本正治氏のモリモト・バンコクと超豪華なラインナップです。
マハナコン・プロジェクトは子供の頃に想像した未来都市そのものでワクワクします。しかし、すぐ横に土葬の中国人墓地や、バイクしか通り抜けられない細い路地があり、このギャップと混沌が、いかにもバンコクらしく、同時にほっとした気分にもさせられました。
2016年7月20日 タイ自由ランド掲載
->The Ritz-Carlton Residencesのホームページ
->L’Atelier De Joel Robuchonのホームページ
->バンコクの開発
->タイ関連コラム
★★ 関連リンク ★★
Inside MahaNakhon July 2016: Bangkok Rising
MahaNakhon 30 Second Teaser
->大型開発の情報