街の活性化にタラート必要?
先日、アソーク通りを平日の昼時に歩いた。ちょうど、タイ人OLらのランチとかち合い、通りには人であふれていた。
驚いたのは、タラート(市場)が至るところにあることだった。さすがビジネス街でもあるが、ここで言うタラートは、空き地や遊休地などを利用した仮設のフードコートや物売り屋台のようなところで、どこも人でごった返していた。
こういうところでは、タイラーメンやタイやきめしなどが40バーツほどで食べられ、今の時期は結構、涼しくて利用しやすい。給料15000バーツ~25000バーツほどのタイ人にとって、毎日のランチを、40~50バーツで済ませるのは、死活問題のはず。こういったタラートがないと、困ってしまうのだ。
その多くが、永久的に開いているものではなく、家主がコンドミニアムを建てるのをためらっている間の2~3年とか、今の時期、不景気で建物を建てるのを躊躇している期間とか。そういう時に貸し出すのだ。
一方、日本人が多く利用するBTSプロンポン駅周辺は最近、賃貸オフィスが急激に増えて、ビジネス街の様相も出てきているが、タイ人OLや男性ビジネスマン向けの、こういったタラートがまったく見当たらない。それで、タイ人らは唯一ある駅前のイムちゃんなどを利用していて、待ちが出る状態になっている。
また、エムクオーティエの地下のフードコートに行っても、タイラーメンは70バーツ以上もするので、タラートで食べれば同程度のものが40バーツだから、何となくバカバカしくなる、というのがタイ人OLらの考え方だろう。
管轄の区役所なども、もっと積極的に、使っていない土地などをタラートにするなどの助言をしてもらいたいものだ。(M)
2017年1月20日 タイ自由ランド掲載
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