無糖コーヒーの市場を拡げたいUCCタイランド

 

タイではコーヒー文化が根付いてきており、カフェやコーヒーを売るスタンドが年々増えています。
実際タイ人の年間のコーヒー消費量は、昨年世界第23位と、初めて30位以内にランクインし、タイのコーヒー市場が拡大していることがわかります。

UCCは、さらに積極的にタイの市場で、UCC製品を展開していきたいという思いから、昨年、タイのコーヒー焙煎会社と業務提携を結びました。

UCCの小村さんは、UCCらしさを出して、タイの市場で勝負をしていきたいと話します。

UCCらしさのキーワードは「無糖」。無糖ならUCCというブランド・イメージ作りは、大きなチャレンジで、そのためにタイで無糖コーヒーの市場を拡げていく努力が必要と言います。

タイのコーヒーというと、とにかく甘いというイメージを持っている日本人が多いと思いますが、この状況は徐々に変わりつつあるようです。

ひとつはコーヒーを飲むタイ人が増え、本物志向の人が増えたこと。

もうひとつの要素が、砂糖税の導入です。炭酸飲料や栄養ドリンク、缶コーヒーなどの市販ドリンクに関し、砂糖の含有量が多いほど物品税を増税するもので、肥満防止や健康促進を目的とした政策です。

タイ人の1人1日当たり砂糖摂取量は、世界保健機関(WHO)が推奨する量の3~4倍と大きく上回っています。

健康志向の広がりにより、甘いものは悪というイメージが根付き、コーヒーも無糖を好む人が増えるのではないかと考えられます。実際、お茶に関しては、無糖の市場が大きく拡大しました。

また、タイで新しいコーヒーの市場を切り開いていくには、タイのコーヒーそのものの品質を上げていく取り組みも重要です。

コーヒーは豆の品質だけでなく、加工処理、選別、焙煎などその後の過程が、最終的な味に大きく影響します。

タイの業者が今まで持っていなかった知識や技術をUCCが提供することで、タイのコーヒー文化の発展に貢献し、共に成長していきたいと、小村さんは話します。

現在、UCCはバンコクで3店舗(ゲートウェイ・エカマイのザUCCオリエンタル、アイコンサイアムの高島屋内のカフェ、サイアム・パラゴンの紀伊国屋の横のKsCAFE)展開していますが、今後さらに店舗を増やし、タイのコーヒー文化のすそ野を広げていく予定です。

2019年6月20日 タイ自由ランド掲載