屋台はチャイナタウンで健在
その様な状況の中、ヤワラート通りを中心に広がる中華街(チャイナタウン)には、まだ活気のある屋台街が健在です。
夜の中華街へ行ってみると、平日にも関わらず予想以上の人出でした。先日、延伸した地下鉄ブルーラインの効果と思われます。
開業したばかりのワット・モンコン駅からヤワラート通りまでは、歩いて5分ほどです。
駅から一歩外に出ると漢字の看板に囲まれ、それまでいたバンコクの日常的な光景とは、違う異世界に紛れ込んだ気分です。
そんな中華街で一番のエンターテイメントといえば、なんといっても食べることでしょう。
シーフード、肉まん、餃子、フカヒレ、燕の巣、中華のスイーツなど、日本でもお馴染みの中華料理から、初めて見るものまで、驚くほど多様な料理が揃っています。
歩いていると、いろいろな匂いが鼻を突きます。こんなにバラエティーに富んだ屋台がずらりと並んでいるのは、中華街だけです。
落ち着いた店内でゆっくり食事を楽しむのもいいですが、中華街の雰囲気や異国情緒を満喫するなら、屋台街は外せません。
中華街での食べ歩きは、味覚だけでなく、五感で楽しむエンターテイメントです。
屋台は昼間もぽつぽつと出ていますが、夜になると桁違いの屋台が並びます。
ネオンが灯りはじめるころから徐々に活気が出始め、夜7時から10時くらいが、最も賑やかになります。
屋台はヤワラート通りの両側に密集しており、パドゥンダオ通りからマンコン通りの間は、夜になると一車線は歩行者専用となります。
大通りだけでなくヤワラート通りから分かれるソイにも、屋台は並んでおり、特に別名ソイ・テキサス(テキサススキの店舗があるので)と呼ばれるパドゥンダオ通りは、カフェやマッサージ店もあり、観光客であふれています。人気屋台では、空席を待つ人たちも見られました。
パドゥンダオ通りの入り口には、人気のシーフード店が2店向かい合っていて、
それぞれのユニフォームが、赤いシャツと緑のシャツで、客を取りあっています。
ワット・モンコン駅の1番出口を出たところにある、プレーンナム通りは、隣のパドゥンダオ通りに比べると、静かで薄暗いですが、ヤワラート通りの近くに、屋台が並んでいます。
この通りは古い建物が残っており、夜になるとエキゾチックです。この通りの屋台には、欧米人観光客が多く目につきました。彼らがイメージするアジアン・テイストあふれる雰囲気です。
イサラーヌパープ通りは、中華街の台所ともいえる市場で、狭い通りにぎっしりと食材の店舗が並んでいます。中華街らしいごちゃごちゃした通りです。
中華街の食べ歩きで、注意したいのは、ヤワラート通りを横断するときです。横断歩道でないところを渡る人がいますが、けっこう危ないです。あと小さいソイの奥の方には、行かない方が賢明です。暗くて迷路のようになっているところも多いです。
新駅が開業しアクセスが良くなった影響か、以前より明らかに観光客が増えている印象です。また観光客を意識したと思われる、小ぎれいな屋台も増えていました。
バンコクの屋台街が消えていく中、中華街の屋台街は、とても貴重な存在。中華街にとっても、観光客を惹きつける大きな観光資源となっているので、この屋台街はずっと残して欲しいものです。
散策しながら肉まんや串焼き、中華のスイーツなど食べていたら、屋台に座ってメインの食事をする前に満腹になってしまいました。食べるペース配分も大切です。
2019年12月5日 タイ自由ランド掲載