バンコクのスクンビット・ソイ41、セブンイレブンの斜め向かいにある小さな食堂「クルア・メーウ オンドゥアン」。観光客にはまだ知られていない隠れ家的なお店ですが、実は在タイ日本人コミュニティ誌『タイ自由ランド』の読者や常連たちにとって、“心のオアシス”的存在です。
店を切り盛りするのは、東北タイ・イサーン出身の料理上手なお母さん。いつも笑顔で迎えてくれ、手際よく中華鍋を振る姿には年季と温かみがあります。看板メニューの「ぶっかけ飯(カオ・ラート・ゲーン)」は、ご飯の上に好みのおかずを2種類のせて たったの50バーツ。ガパオやグリーンカレー、ナムプリックなど、どれも家庭的で“タイの台所”の味。スープをつけてもわずか200バーツほどで、お腹も心も満たされます。
さらに、実は単品メニューもかなり充実。香ばしい「トムヤム・ナムトック」、ゆで卵とムートゥン(煮豚)入りのクイティアオ、ベトナム風のもちもち麺「クアイジャップ・ユアン」、タイの定番「カオマンガイ」まで勢ぞろい。中には日本人の口にも合う「油そば」まであり、タイ料理と日本の味の融合を感じさせます。
店内は木の温もりを感じるアットホームな空間で、まるでオフィス街の小さなカフェのよう。野菜多めのメニューも多く、健康を気にする人にも嬉しいポイントです。昼時には、近くの会社員や在住日本人が集まり、まるで家族のように談笑する光景も。
「安くて美味しくて居心地がいい」――そんな三拍子がそろった「クルア・メーウ オンドゥアン」。スクンビットの中心で、タイの“お母さんの味”を体験できる貴重な食堂です。