
Day12
正しい触れ方・圧の考え方
力を入れないのに、なぜ深く効くのか?
タイ古式マッサージを初めて受けた人の多くが、
こんな感想を口にします。
「強くないのに、奥まで届く感じがする」
これは偶然ではありません。
タイ古式マッサージには、
“効かせようとしないからこそ効く”
独特の圧の哲学があるのです。
今日はその核心に入っていきます。
1. タイ古式の「圧」は押すことではない
まず大切な前提です。
タイ古式マッサージにおける圧は、
「押す」ものではありません。
-
体重を預ける
-
重さを伝える
-
触れたまま待つ
この3つが基本です。
力を入れて筋肉を動かそうとすると、
身体は無意識に抵抗します。
しかし、
圧を“置く”ように触れると
身体は自ら開き始めます。
2. 力を入れるほど、センは逃げる
セン(エネルギーライン)は、
繊細で、正直です。
-
急がれると閉じる
-
強制されると逃げる
-
信頼されると現れる
強い力=深い刺激
ではありません。
むしろ、
「まだここにいていいよ」
と伝えるような圧のほうが、
センは姿を現します。
3. タイ古式の圧は「内側へ向かう」
多くのマッサージは、
-
外側から
-
筋肉を
-
動かす
アプローチです。
一方、タイ古式の圧は、
-
表面に触れ
-
呼吸を待ち
-
内側が動くのを感じる
という流れを取ります。
施術者が何かをするのではなく、
身体が自分で動き出す瞬間を待つ。
ここが決定的な違いです。
4. 正しい圧は「施術者も楽」
不思議なことに、
正しい圧を使っていると、
-
手が疲れない
-
肩がこらない
-
呼吸が深くなる
という変化が起こります。
なぜなら、
自分の体重と重力を使っているから。
筋力ではなく、
地球に預ける感覚です。
これは長年施術を続けるための、
先人たちの知恵でもあります。
5. 圧の質を決めるのは「意識」
同じ強さ、
同じ場所に触れても、
-
「効かせよう」とする圧
-
「感じよう」とする圧
では、
相手の反応はまったく変わります。
タイ古式では、
次のように教えられることがあります。
「手で触れるな。
心で触れ」
少し詩的ですが、
本質を突いた言葉です。
まとめ:
Tensui
タイ古式マッサージの圧とは何か
-
押すことではない
-
入れることでもない
-
操作することでもない
そこに在り、待ち、委ねること。
力を抜いたとき、
相手の身体もまた、力を抜く。
その静かな共鳴こそが、
タイ古式マッサージの圧なのです。
次回 Day13 予告
「手・肘・膝・足を使う理由」
なぜタイ古式では、
全身を使って施術するのか?
“道具としての身体”という発想を解説します。
タイ古式マッサージの圧とは何か
-
押すことではない
-
入れることでもない
-
操作することでもない
そこに在り、待ち、委ねること。
力を抜いたとき、
相手の身体もまた、力を抜く。
その静かな共鳴こそが、
タイ古式マッサージの圧なのです。
次回 Day13 予告
「手・肘・膝・足を使う理由」
なぜタイ古式では、
全身を使って施術するのか?
“道具としての身体”という発想を解説します。