
Day 7|僧侶の階級と修行生活
〜なぜ若い僧も高僧も同じ袈裟を着ているのか〜
タイのお寺に行くと、
ふと疑問に思うことがあります。
「若そうなお坊さんも、
とても偉そうなお坊さんも、
同じオレンジ色の袈裟を着ている…?」
日本なら、
年齢や位で服装が違うことも多いですよね。
実はこれ、
タイ仏教の思想そのものを表しています。
タイの僧侶社会は「見た目フラット」
まず大前提として、
タイ仏教(上座部仏教)では、
見た目で偉さを示さない
という強いルールがあります。
袈裟は、
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身分
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家柄
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年齢
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地位
をすべて捨てた証。
だからこそ、
若い僧も高僧も
同じ袈裟を着ているのです。
それでも「階級」は存在する
見た目は同じでも、
実は僧侶には明確な違いがあります。
① 年齢ではなく「修行歴」
タイでは、
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何年出家しているか
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どんな修行をしてきたか
が重視されます。
たとえ年下でも、
出家歴が長ければ
先輩僧です。
② 学問僧と修行僧
僧侶の道は、
大きく2つに分かれます。
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学問僧:経典研究・教育担当
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修行僧:瞑想・森の寺での修行
どちらが上というわけではなく、
役割が違います。
③ 王室と関わる高僧
一部の僧侶は、
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王室儀式
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国家行事
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王の相談役
を務めます。
彼らは非常に高位ですが、
それでも袈裟は同じ。
ここに、
外見では測れない世界
があるのです。
僧侶の一日は修行の連続
タイの僧侶の生活は、
とても質素です。
僧侶の日常
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夜明け前に起床
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瞑想・読経
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朝の托鉢
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食事は午前中のみ
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午後は修行・学習
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夜も瞑想
派手さはなく、
静かな繰り返し。
だから袈裟も、
目立つための服ではありません。
なぜ短期出家が多いのか?
タイでは、
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数週間
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数か月
だけ出家する男性も珍しくありません。
これは、
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家族への感謝
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人生の節目
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精神のリセット
という意味を持ちます。
出家中は、
誰もが平等な僧侶。
社会的地位は、
完全に消えます。
袈裟が語る「平等」の思想
同じ袈裟を着る理由は、
とてもシンプルです。
悟りの前では、
すべての人間は平等
肩書きも、
年齢も、
財産も関係ありません。
それを毎日思い出すために、
袈裟は変わらない姿を保っているのです。
Day 7 のまとめ
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僧侶は見た目で偉さを示さない
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階級は修行歴と役割で決まる
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袈裟は「平等」の象徴
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僧侶の生活は質素で修行中心
次回 Day 8 は
「ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」。
なぜここが
「タイで最も特別なお寺」なのかを解説します。
ここからいよいよ、
具体的な名刹編に入りますね。