【なつかしい記事】タイのバンコク、エンポリアムでサイフ盗まれる
午後8時、「葵」で食事をしたあと。エスカレーターで2階におりた。6人で連れ立っていた。自分の前に割り込む女性がいた。そして後ろにも割り込んできた。
「広いスペースがあるのになぜ、割り込んでくるのか」と思った。そしてこじんまりした男が自分の横に来てからだに触れたかと思ったら、そのまま走り出した。合わせて前後の女性も走り出した。
カバンをさわられた感じもあったので、外ポケットを見てみた。チャックがあいているのでおかしい。中を見るとサイフがない、「今の走り出した連中か!」と思い、思わず「サイフを取られた」と叫んだ。
逃げ足が遅かった自分の後ろの女が、エスカレーターの前の方にいた仲間に取りおさえられた。あとの2人は逃げていった。
エンポリアムのセキュリティーを呼び、トンロー警察にも連絡してもらった。間もなくパトカーもやってきて、その女がフィリピン人だとわかった。
しかし、サイフは持っていないし、あとの2人と「何の関係もない」と言われれば、それまで。店内の防犯カメラには、写っていなかった。
とられたサイフの中にはクレジットカードが4枚。そして日本円の現金が20万円ほど。
警察はまず、女の住まいにその仲間は戻っているのでは、とサトン通りの近くにあるアパートへ自分も同行した。結局、見つからずそのままトンロー署に行き、調書をとった。その女は手錠もはめられず、もしかしたら釈放されるのかも知れない。取ったという証拠がないのだから。
ソイ24のホテルに戻って、日本に電話をした。すべてのクレジットの使用を停めてもらうためだ。しかし翌日、連絡が入ったところによると、クレジットは使われていた。合わせて230万バーツほどの品物を買われていた。今、思えば、盗まれた時にすぐに使用停止をしておけばよかった。しかし警察の対応も重要だったし、犯人の1人を捕まえていたわけで…。
タイには今回、ビジネスでやって来た。その合い間に仲間との食事でエンポリアムに行った。セキュリティーがしっかりしており、まさか、ここで、という気持ちだ。今思えば、エスカレーターでかばんを人の歩く側に持っていたなどの反省点はある。しかし、バンコクでも最高級のショッピングセンターで起こるとは思わなかった。それも自分が被害者となって。界隈には日本人も多いので、気をつけてもらいたい。どんなところでも所持品には注意を払って。
フィリピンの3人組は、30代なかばぐらいで、TシャツにGパンという服装。タイ人に見えなくもない。窃盗のプロだろう。また同じことを日本人をねらってやるかも知れない。私と同じように50代でグループで食事をしたあと…などはほろ酔いなので用心した方がよいだろう。
2013年10月20日 タイ自由ランド掲載