【なつかしい記事】とんこつ好きのタイ人「ナムトック」ラーメンがその理由?

とんこつ好きのタイ人「ナムトック」ラーメンがその理由?

 

タイ人にとんこつラーメンが人気である。バンコクにも次々とこの手の店が出来て、日本からやって来た店では、九州の山小屋大阪の亀王ちゃぶとんばんから一風堂、九州じゃんがら、味千山頭火などがある。

なぜ、タイ人にとんこつラーメンが受け入れられるか。もしかしたら、別にタイだけの現象ではなく、ニューヨークでもロンドンでもパリでも同じ状況なのかも知れない。

ただ思うには、タイ人はしょうゆ系のあっさりラーメンも食べるが、とんこつのようなコクのある味が好き、というのは、タイのラーメンであるクイッティアオにも、その手の種類のスープがあり、好んで食べているからだ。

路上にある屋台などでタイラーメンを30~40バーツで売っている。普通は透き通ったスープが一般的なのだが、中には濁ったコクありのスープをたのんでいる人がいる。これがいわゆる「ナム・トック」というスープで、日本人でも一度、食べてみると結構気に入る味だと思う。

ただそのナムトックの味が「豚の血」で濁らしたものだと聞くと、「え~!衛生上、大丈夫なの?」と食べるのを控える人もいるだろう。

しかし、タイ人はこのナムトックが好きであり、そのコクありは、とんこつラーメンやみそラーメンに通じるものではないかと思う。

屋台で食べているタイ人を見ると、本当は透き通ったスープのはずだが、テーブルの上の調味料を次々に入れて、辛し、お酢、辛らーゆ、ナンプラー、さとうなどで自分の味付けにし、スープの色も変わってきて、透き通ったもとのスープではなくなっている。

だから、ナムトックをオーダーしているのかどうかの判断は付きにくいのだけど、最初から黒っぽいスープの場合はこのナムトックを食べているタイ人だ。「センミー」といって「ナムトック」といえばそれが出てくる。 (M)

 

2015年10月20日 タイ自由ランド掲載