【なつかしい記事】猫に噛まれて 狂犬病注射を体験
タイには犬や猫がそこらじゅうにいますが、噛まれたり、引っかかれたりした場合、どうすればいいのでしょう?インターネットで調べると傷口を石鹸で洗って消毒して、すぐに病院に行って注射を受けることとあります。
以前、帰宅途中に犬に噛まれたことがありますが、仕事が忙しい時期で犬に噛まれて2日後に病院に行きました。
「2日前に犬に噛まれました」と言うと、明るく優しい感じの女医さんに「飼い犬でしたか?野良犬でしたか?」と聞かれたので、正直に「野良犬です」と答えました。すると、鬼のような形相になり「なんで噛まれた日に来なかったの!」と怒られてしまいました。その日から狂犬病曝露後ワクチンという注射を5回に分けて打ってもらいましたが、その日以降の女医さんはとても明るく優しい先生でした。
そんな先生が声を荒げるほど、犬に噛まれて2日も経ってから病院に行くということは、危険なことなのだなぁと思い知らされました。
さて、あれから数年経ちましたが、先日編集部の同僚が「昨日猫にひっかかれちゃいました」と傷を見せてくるのです。あの時の先生のことを思い出したので、とにかくパスポートと社会保険証を持って病院に行くように言いました。病院から戻ってくると、狂犬病曝露後ワクチンと破傷風の注射を打ってもらったということでした。
同僚は「かわいい飼い猫だったし、ひっかかれただけだから大丈夫かと思った」と言っていました。
先日、トウィンクルの取材があり、代表の山内さんに狂犬病について聞いてみたところ、たとえ飼い犬、飼い猫で、飼い主がワクチンを打っていると言っていたとしても、すぐ病院に行くべきとのことでした。
タイではまだまだ、犬、猫の予防接種が杜撰で、定期的に病院に連れて行かなかったり、また、液体を薄めた効果の弱い、安ワクチンがチャトチャックなどで出回っているそうです。
「猫だから」「飼い犬だから」「ひっかかれだだけだから」と、自分で判断してしまうのは、とても危険なことです。
(編集部 豊中)
2015年2月20日 タイ自由ランド掲載