【なつかしい記事】巨大な水上家屋がバンコク・シー・ビュー・レストラン

巨大な水上家屋がバンコク・シー・ビュー・レストラン
巨大な水上家屋がバンコク・シー・ビュー・レストラン

バンコクはチャオプラヤー川に沿って開けた都市ですが、わずかながら海に面した部分があります(地図参照)。実際に行ってみるとマングローブの森が広がる湿地帯が広がっていて、とても住所がバンコクとは思えない程、手つかずの自然が残っています。

海に面していると言っても、ビーチはなく遠浅の干潟が続いているだけで、リゾート開発もできないので、かえって自然が残ったのかもしれません。サイクリング・コースもあり自転車に乗ったグループを多く見かけました。

この付近にはシーフードを売りにしたレストランが点在していますが、海の上にあるバンコク・シー・ビュー・レストランは、ボートでしか行くことができないユニークなレストランです。車を運河沿いの駐車場にとめて、そこから30分おきに出ているレストラン専用のボートで行きます。(大人50B,子供20B)

駐車場に着くとタイミング良く、ちょうどボートが出発するところでギリギリ乗り込めました。レストランは午前11時から夜9時まで営業で、週末のランチタイムに行きましたが、20人ほど乗れるボートはタイ人でいっぱい。でもレストランが満席ということはないと言われたので安心しました。

レストランまでは約25分の船旅で、最初は普通の運河を進んで行きましたが、途中からものすごく広い河口の様なところに出ました。岸はマングローブの林で覆われ、普段見掛けない珍しい鳥がたくさんいて、ちょっと前まで、バンコク郊外の車があふれる幹線道路にいたことが嘘のようです。

海に出て視界が広がったところに巨大な水上家屋が見えてきました。これがバンコク・シー・ビュー・レストランです。

到着すると案内係が、テーブル席か日本式かお好きな所に座ってくださいと客に伝えました。日本式とはなんだろうと思いましたが、普通の座敷のことでした。レストランは数字の6を角ばらせた様な形になっていて、通路の横に席が並んでいます。広いレストランでどこに座っても横は海です。座敷に腰かけると日本の昔の海の家を思い出しました。

昼過ぎの暑い時間帯でしたが、海からの風が心地よく快適でした。夜はもっと涼しいでしょう。

メニューは特に際立った特徴はないですが、値段も普通で、ロケーションを考えればお得感あります。気に入ったのはプラー・クラポーク(ボラの一種)のトムソム(220B)で、スープに生姜が効いていて健康に良さそう。

このレストランは、ボートが着いた時以外は、出たり入ったり歩き回る客がいないので、とても静かです。

今回は昼に行って潮風にあたりながら、ゆったりリフレッシュできましたが、夕焼けの時間帯に行って刻々と変化する海の色を眺めながら食事を楽しむのも良いでしょう。

バンコクから来た(ここも一応バンコクですが)タイ人の家族連れがメインの客層で、子供たちもボートというアトラクション付きのレストランを楽しんでいる様子でした。

洗練されたチャオプラヤ・クルーズもいいですが、こういうちょっと変わったアプローチでレストランに行くのも、非日常的で面白いので、日本から知り合いが来たら、連れて行きたいと思いました。渋滞していなければ、バンコク中心部から30~40分でボート乗り場に着きます。

訪れた日には、外国人客はまったく見ませんでしたが、英語のメニューもあるので安心です。

2014年11月20日 タイ自由ランド掲載

-> バンコク・シー・ビュー・レストランのホームページ