
Day12
結婚後に発生する権利と義務(タイ法)
― 生活の中で「何が変わるのか?」―
Day12 では、
タイで同性婚が成立したあと、実際の生活で何が変わるのか
つまり、
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どんな「権利」が得られるのか
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どんな「義務」が発生するのか
を、法律用語をできるだけ使わずに整理します。
1️⃣ 大前提:同性婚も「異性婚と同じ扱い」
タイの同性婚法の最大の特徴は、
👉 「特別扱いしない」こと。
法律上は、
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異性婚
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同性婚
どちらも 同じ「婚姻」 として扱われます。
つまり、
「同性だから一部だけOK」「ここは対象外」
という仕組みではありません。
2️⃣ 結婚すると得られる主な「権利」
🏠 ① 財産に関する権利
結婚後に得た財産は、原則として 夫婦の共有財産 になります。
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結婚後に購入した家・土地
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貯金
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事業収入
👉 離婚や相続の際も、法律で保護されます。
🏥 ② 医療・緊急時の決定権
これは実生活でとても大きいポイントです。
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手術の同意
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病状の説明を受ける権利
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緊急時の意思決定
👉 法的な「家族」として正式に認められる ため、
これまで曖昧だった立場が明確になります。
⚰️ ③ 相続権
結婚していれば、
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配偶者は 法定相続人 になります
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遺言がなくても一定割合を相続可能
これは、
「長年一緒に暮らしていたのに、血縁がないから相続できない」
という問題を大きく減らします。
👶 ④ 子どもに関する権利(今後の重要テーマ)
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養子縁組
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親権
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子どもの生活・教育に関する判断
👉 この分野は現在も 社会的議論が続いている部分 で、
今後の制度拡張が注目されています。
3️⃣ 結婚すると生じる「義務」
権利が増える一方で、
義務もセットで発生 します。
🤝 ① 互いに扶養する義務
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病気
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失業
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高齢
などの場合、
配偶者を経済的・生活的に支える義務があります。
💰 ② 生活費を分担する責任
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家賃
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食費
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医療費
👉 「愛情だけ」ではなく、
法律上の責任ある共同生活 として扱われます。
⚖️ ③ 離婚時のルールも適用される
離婚する場合も、
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財産分与
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慰謝料
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扶養義務
など、異性婚と同じルールが適用されます。
👉 結婚=守られるが、同時に責任も重い
という点は重要です。
4️⃣ 「認められる」ということの本当の意味
同性婚が認められるというのは、
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ロマンチックな象徴
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国際的な評価
だけではありません。
👉 日常の「困ったとき」に法が味方になる
という、非常に現実的な意味を持っています。
Day12 まとめ
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Tensui-
タイの同性婚は「完全に婚姻として扱われる」
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財産・医療・相続など、生活に直結する権利が得られる
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同時に、扶養・生活責任・離婚時の義務も発生する
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結婚は「自由」ではなく「法的な契約」でもある
次回 Day13 では、
▶ 税金・社会保障・年金はどう変わるのか?
という、さらにリアルなお金の話に踏み込みます。 -