
Day1|同性婚とは何か?世界とタイの位置づけ
「タイで同性婚が認められたらしい」
最近、こんな話を耳にした方も多いのではないでしょうか。
でも実際のところ、
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同性婚って何が「結婚」になるの?
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事実婚やパートナーシップと何が違うの?
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タイは世界の中でどんな立ち位置なの?
ここが意外と曖昧なまま、話題だけが先行しています。
Day1ではまず 「同性婚とは何か」 を、世界とタイの流れから整理します。
■ 同性婚とは何か?
同性婚とは、
同性同士のカップルが、法律上も「結婚」として認められる制度です。
ここで重要なのは
「気持ちの問題」ではなく、法律上の扱い。
具体的には、
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婚姻届を提出できる
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配偶者として相続権がある
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医療や緊急時に家族として扱われる
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税金・保険・ビザなどで配偶者扱いされる
こうした権利と義務が、異性婚と原則同じになります。
■ 事実婚・パートナーシップとの違い
よく混同されがちですが、ここは大事なポイントです。
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事実婚
→ 一緒に暮らしていても、法律上は「他人」 -
パートナーシップ制度
→ 一部の権利は認められるが、国や地域限定
→ 相続や国際結婚には弱い -
同性婚
→ 法律上の「結婚」
→ 原則すべての婚姻制度が適用される
つまり同性婚は、
「まあまあ認める」ではなく
「正式に結婚として扱う」制度です。
■ 世界ではどこまで進んでいる?
2020年代に入り、同性婚を認める国は急増しました。
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ヨーロッパ
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北米
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南米
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一部のアジア諸国
世界全体で見ると、
「珍しい制度」ではなくなりつつあるのが現状です。
一方でアジアでは、
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文化
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宗教
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家族観
の壁があり、なかなか進まなかったのも事実です。
■ その中での「タイ」の立ち位置
タイは昔から、
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性の多様性が身近
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LGBTQの可視性が高い
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社会的には比較的寛容
と言われてきました。
ただしこれは
「社会的に受け入れられている」だけで、
「法律で守られていた」わけではありません。
今回の同性婚法制化は、
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アジアでも先進的
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観光・ビジネス面でも注目
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在タイ外国人にも影響が大きい
という意味で、非常に大きな転換点です。
■ Day1のまとめ
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Tensui-
同性婚とは「法律上の結婚」
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事実婚やパートナー制度とはレベルが違う
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世界ではすでに広がっている流れ
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タイはアジアの中でも重要な位置にいる
次回 Day2 では、
「タイは本当にLGBTQに寛容な国なのか?」
という、よくあるイメージをもう少し深掘りします。 -