開発が進む新都心地区!ラマ9世周辺

高層のオフィスビルやコンドミニアムが次々完成し、開発の進むラチャダーピセーク通りですが、地下鉄ラマ9世駅に隣接した、ラマ9世通りと交差する一角は、大規模な都市開発が計画されており、一昨年に発表された、東南アジアで一番高い615mの建物「スーパー・タワー」の建設もこのエリアで予定されています。

 

「ザ・グランドラマ9」とプロジェクト名がついた、この開発エリアでは、すでにオープンしているセントラル系列のデパート「セントラルプラザ」をはじめ、オフィスビルやコンドミニアムがいくつか完成しています。最近は、同エリア内に、エカマイに本店を構える日本料理店「庵寺」の2号店がオープンしたと聞き、周辺に足を運んでみました。

駅を出てすぐ目に入るのは、セントラルプラザすぐ隣で工事が進む「Gタワー」です。高級オフィスビルのGタワーは、建物がアルファベットのGの形をしており、ビル壁面が斜めに傾いている変わったデザインです。建設が始まるとすぐに、近隣住民から「建物が傾いている」との苦情が相次ぎ、タイのニュースでも話題となりました。しかし、その後は問題なく工事が進んでいるようで、外観の7割ほどが完成しています。

Gタワーのすぐ裏手、ラマ9世通りに面した空き地には、スーパータワーに付随する低階層のモールが建設される予定で、スーパータワーは そのさらに奥、ちょうど、セントラルプラザの真裏に建設予定です。

実際にGタワー裏手に行ってみると、まだ空き地の状態のままでした。2年前には、2020年には完成予定と発表がありましたが、予定どおり建設されるのでしょうか。Gタワーの完成後に着工となるのでしょうか?

 

さて、その空き地を挟んであるのが12階建てのオフィスビル「ユニリーバ・ハウス」です。屋根や壁が緩やかなカーブを描いた建物で、日用品でおなじみのユニリーバのロゴが大きく出ているので、とても分かりやすい外観です。

ユニリーバのタイ本社が入居するビルですが、ここの1階に「庵寺」の2号店がオープンしたそうで、入り口近くまで行ってみると、エントランスからすぐ右手にオープンしていました。

 

カウンター席からテーブル席、大小個室と全107席ある広々とした店内で、メニューもエカマイ本店とほぼ同様に各日本料理を楽しめます。

建物内には駐車場もあり、ラマ9世通りに面した場所にあるため、車で来るのに便利な立地で、特にアソーク通りで働く人にも利用しやすいです。

 

この周辺で日本食といえばセントラルプラザの上階に、しゃぶし8番ラーメンフジなど大手チェーン店が多数オープンしていますが、本格的な日本料理店というのはまだ珍しく、今後、Gタワーが完成すれば、仕事帰りに立ち寄ったり、会社の会合もここでと、タイ人ビジネスマンも日本人のように利用するかもしれません。

ユニリーバ・ハウスの奥隣も、空き地になっており、ここには4つ星ホテルの「ホテル・グランドラマ9」が建設予定で、さらにその隣のオフィスビル「ザ・9thタワー」はすでに完成し、各企業が入居しています。

 

スーパータワーはこのホテル・グランドラマ9とセントラルプラザとのちょうど間に建設予定で、スーパータワー内には、展望台のほか、24時間オープンのオフィスや、6つ星ホテル、レストランなども入居予定で、外資も積極的に誘致していく狙いです。

アセアンで一番高いビルをトレードマークに、バンコクだけでなく、アジアの商業都市としてのハブ化も目指しており、まだまだ未完成の状態ですが、今後は新ビジネス区として、どのように変わっていくのか注目です。

 

シーロムやスクムビットのオフィス街と比べると、BTSは通っていませんが、空港から比較的アクセスしやすい場所にあるのが利点でしょうか。

最近は、地下鉄隣駅のタイ文化センター~ミンブリー間の新路線の計画も発表され、実現すれば、郊外に住むタイ人も通勤しやすいエリアになりそうです。

2016年5月20日 タイ自由ランド掲載

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