バンコクモールEM・エムスフィア2022年 完成へ

 

サイアム・パラゴンやエンポリアムなどを展開する大手のザ・モールグループは、今後5年間の計画を発表し、グループ関連のショッピングモールにタイ人、外国人を合わせて1年に5億人の来客を見込み、また今後5年で800億バーツをかけて、新規事業などを展開するとしている。

その中で最大のものといえば、バンナー交差点で建設が始まった「バンコクモール」。敷地は100ライ以上あり、ショッピングモールを中心にコンドミニアム、オフィスなどミクスドユースの建設となり、500億バーツをかけ、延床は120万㎡にのぼる壮大なもの。

その中で目玉となるのが、バンコクアリーナホールで、16000席にのぼるコンサート会場を建設し、今、定番として使われているインパクトアリーナの12000席を大幅に上回る客席で、タイ最大のコンサートホールになる。

またムービーシアターも15館つくり、8000台収容の駐車場など、周辺のランドマークとして認知されることになりそうだ。完成は2022年を予定している。

バンコクモールの向かいには、国際展示会場のバイテック・バンナーがあり、同じくアリーナと展示会場を持つムアントンタニーのインパクトと競合になるが、都心とスワンナプーム空港に近いのは有利な点だ。

続いてザ・モールグループにより工事が始まった大規模プロジェクトが「エムスフィア」。都心のど真ん中、BTSプロンポン駅前で、エンポリアム、エムクオーティエに続く、The EMディストリクトの最後の3つ目のプロジェクトで、3つ合わせて65万㎡の延床になり、100億バーツをかけて、2022年の完成を目ざす。

世界のブランド品、タイの有名ブランド品など、3ヵ所で1000ブランドが集結。また、6000人収容の「EM LIVE」が建設され、世界中でスタジアムやアリーナを運営しているAEG社と組み、タイのエンターテイメントのハブを目ざすとしている。

オンラインショップが台頭している中、大規模なショッピングモールの建設についても、様々な趣向を凝らすことが必要で、そのあたりはザ・モールグループの腕の見せどころとして注目されている。

ところで、これらの大規模プロジェクトは、路線整備の完成を見据えて、着手している面もあり、重要な路線となるラップラオーサムローンが2021年完成、ケーラーイーミンブリーも2021年の完成で、この2路線の完成を見越して、着手に踏み切っている面もあるだろう。

 

2019年6月5日 タイ自由ランド掲載