【タイの田舎の小さな家から】タイ古式マッサージを30日で学ぶ|Day22 施術後に起こる変化の読み方

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Day22

施術後に起こる変化の読み方

――「好転反応」で片づけないために

施術が終わったあと、
受け手の体や心には、さまざまな変化が起こります。

だるさ、眠気、ぼーっとする感じ。
ときには、理由のわからない感情の揺れ。

これらはよく
「好転反応」と呼ばれますが、
タイ古式では、その言葉だけで
終わらせることはしません。

なぜなら、
変化にはそれぞれ“意味の違う種類”があるからです。


変化は「良い・悪い」ではなく「方向」

施術後の反応を、
「成功」「失敗」で判断してしまうと、
施術者も受け手も不安になります。

しかし実際に起きているのは、
体がある方向へ動き出しているという事実です。

・緊張が抜け、エネルギーを節約しようとする → 眠気
・長く止まっていた部分が動き出す → だるさ
・抑えられていた感覚が浮上する → 感情の揺れ

これは「治っている証拠」でも
「問題が起きたサイン」でもなく、
再編成の途中段階です。


施術者がすべきことは「判断」ではなく「観察」

ここで大切なのは、
施術者が説明しすぎないこと。

「これは良い反応です」
「心配いりません」

その言葉が、
受け手の体験を狭めてしまうことがあります。

代わりに必要なのは、

静かに観察すること

体は、
言葉より正確に状態を語っています。


変化が“深い施術”の証になる瞬間

すべての施術後に
変化が起こるわけではありません。

しかし、
センの流れが実際に動いたとき、
体は一度「再起動」に入ります。

それは快でも不快でもなく、
ただ正直な反応です。

Day21で触れた
「センが通る瞬間」は、
施術中の体感。

Day22は、
その余波が
日常へ広がっていく過程を読む回です。


施術は「終わったあと」に完成する

マットの上で終わるのは、
施術の半分。

残り半分は、
受け手の体が
自分で調整を続ける時間です。

施術者ができるのは、
それを邪魔しないこと。
過剰に意味づけしないこと。

変化を信じ、
体の知性に任せる。

それが、
タイ古式が大切にしてきた
施術後の在り方です。


次のDay23では、
いよいよシリーズ後半へ入ります。
「技術」ではなく、
日常と施術がどうつながっていくか
その話をしていきます。

ここまで来た人には、
もう“効かせる施術”は必要ありません。

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