【タイの田舎の小さな家から】タイの有名なお寺を30日で学ぶ Day 19 「なぜタイのお寺には“願掛け”が多いのか?」

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Day 19

「なぜタイのお寺には“願掛け”が多いのか?」

信仰と現世利益の微妙な関係を解説します。

タイのお寺を訪れると、
こんな光景に出会います。

「仏教って、願い事をする宗教だっけ?」
そう思う人もいるでしょう。

実はここに、
タイ仏教のとても現実的な姿があります。


■ 仏教の本来の目的は「悟り」

まず大前提として、
仏教の最終目標は

苦しみから自由になること

であって、
願いを叶えることではありません。

ではなぜ、
お寺に願掛けが溢れているのでしょうか。


■ 人はまず“困りごと”から来る

多くの人が寺に来る理由は、
悟りではなく、

とても現実的な悩みです。

タイ仏教は、
それを否定しません。

「まず頼っていい」

という姿勢を取ります。


■ 願掛けは「入口」にすぎない

タイ仏教では、
願掛けはゴールではなく、
信仰への入口と考えられます。

その過程で、
結果が変わるかもしれない。

それが仏教的な理解です。


■ 現世利益は悪なのか?

現世利益(げんぜりやく)とは、
今の人生での幸せ。

仏教的には、
それ自体は悪ではありません。

問題なのは、

執着すること

願いが叶わないと怒り、
叶うとさらに欲しがる。

そこに苦が生まれます。


■ なぜ「条件付きの願い」が多い?

タイではよく、
こんな願い方をします。

これは取引ではありません。

自分も行動を変えるという誓い

なのです。


■ 神様ではなく「縁」に願う

仏陀は、
願いを叶える神ではありません。

タイの人々は、

といった
**縁(つながり)**に願います。

未来は、
縁の積み重ねで変わると考えるからです。


■ 願いが叶った後の大切な行為

願いが叶った後、
多くの人が再び寺を訪れます。

これは、
願いよりも感謝を重視する文化です。


■ お寺が“読める”ポイント(Day 19)

願掛けを見たら、
こう読んでみてください。

願いは、
弱さの表れであり、
同時に一歩踏み出す力でもあります。


次回予告(Day 20)

Tensui

「なぜタイのお寺には“占い”があるのか?」
仏教・民間信仰・星占いが混ざり合った
タイ独自の世界観を解説します。

――
願う心を否定しない。
それが、
タイ仏教が人々と共に生きてきた理由です。

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