
Day13
手・肘・膝・足を使う理由
なぜタイ古式では、全身を使って施術するのか?
タイ古式マッサージの施術風景を見ると、
多くの人が驚きます。
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手だけでなく
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肘を使い
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膝で支え
-
足で圧をかける
まるでダンスや武道のよう。
しかしこれは、
派手さのためでも、
高度さを見せるためでもありません。
「身体そのものを道具とする」
という、明確な思想に基づいています。
1. タイ古式における「道具」とは何か
現代的なマッサージでは、
手=施術の主役
と考えられがちです。
しかしタイ古式では、
最良の道具は、自分の身体そのもの
という考え方があります。
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骨
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体重
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呼吸
-
重心移動
これらすべてが施術の一部。
手は「感じるセンサー」であり、
力を出すための唯一の道具ではありません。
2. なぜ手だけでは足りないのか
手指は繊細ですが、
とても疲れやすい部位 でもあります。
長時間、強い圧を
手だけで行えば、
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手首を痛める
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指を壊す
-
施術寿命が短くなる
タイ古式が
「肘・膝・足」を使うのは、
施術者を守るためでもあるのです。
これは何百年も続いた、
現場から生まれた知恵です。
3. 部位ごとに役割が違う
タイ古式では、
使う部位に明確な役割があります。
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手:感じ取る・つながる
-
肘:深部に届く静かな圧
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膝:支える・安定させる
-
足:広い面積で体重を伝える
どれが優れている、ではなく
適材適所 なのです。
4. 全身を使うと、圧は自然になる
全身を使った施術では、
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無理な力が入らない
-
リズムが生まれる
-
呼吸と動きが一致する
結果として、
圧は「作るもの」ではなく
自然に落ちていくもの になります。
これは、
重力と仲良くなる感覚です。
5. 施術者の身体も“整っていく”
タイ古式の不思議な点は、
施術する側も整っていくこと。
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姿勢が良くなる
-
呼吸が深くなる
-
動きが滑らかになる
まさに
施術=セルフケア でもあるのです。
だからタイでは、
年配の施術者が
今なお現役で活躍しています。
まとめ:
Tensui
「道具としての身体」という発想
タイ古式マッサージにおいて、
-
技術は身体の使い方
-
圧は体重の置き方
-
上達は力を抜くこと
手・肘・膝・足は、
すべて同列の“言語”。
身体全体で、相手の身体と対話する。
それが
タイ古式マッサージの本質です。
次回 Day14 予告
「受け手の身体の読み方」
触れた瞬間にわかること、
わからなくていいこと。
“診断しない読み取り”の考え方を解説します。
「道具としての身体」という発想
タイ古式マッサージにおいて、
-
技術は身体の使い方
-
圧は体重の置き方
-
上達は力を抜くこと
手・肘・膝・足は、
すべて同列の“言語”。
身体全体で、相手の身体と対話する。
それが
タイ古式マッサージの本質です。
次回 Day14 予告
「受け手の身体の読み方」
触れた瞬間にわかること、
わからなくていいこと。
“診断しない読み取り”の考え方を解説します。