【タイの田舎の小さな家から】マンゴー片手にイサーンの風:ちゃんモンがお届けする、本場のタイ料理絵巻 タイの定番ほっこり料理「ファクトーン・パット・カイ」って知ってる?
タイ料理といえば「トムヤムクン」「グリーンカレー」「ガパオライス」…といったパンチの効いたスパイシー系ばかりが注目されがち。でも実は、タイの家庭にはもっと優しくて、ほっこりとした味わいの料理がたくさんあるんです。
今回はその中でも、ちょっぴり甘くてふわっと優しい、“タイのかぼちゃと卵の炒め物”こと「ファクトーン・パット・カイ(ฟักทองผัดไข่)」をご紹介します。
かぼちゃと卵を炒めるだけ? それがウマいんです!
一言で言えば「かぼちゃの卵炒め」。名前だけ聞くと「え、それだけ?」って思うかもしれません。でも侮るなかれ。これがね、意外と奥深い。甘くてほくほくのかぼちゃと、卵のまろやかさ、そしてタイのナンプラーやオイスターソースの風味が絶妙に絡み合って…もう、ご飯がすすむすすむ。
タイの田舎の市場なんかでは、すでに切られたかぼちゃがどーんと売られていて、それを見て「あ、今日はファクトーン・パット・カイにしようかな」なんて主婦が思うわけです。どの家にもある卵と、あとはちょっとの調味料さえあればOK。まさに、タイの“おふくろの味”なんですね。
材料(2〜3人分)
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タイかぼちゃ(日本のかぼちゃでもOK):300g
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卵:2個
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にんにく:1かけ(みじん切り)
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サラダ油:大さじ1〜2
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ナンプラー:小さじ1
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オイスターソース:小さじ2
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砂糖:小さじ1
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水:50mlくらい(炒めやすくするため)
お好みで:
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鶏がらスープの素少々や、白こしょうをちょっと入れるとプロっぽい味に。
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パクチーを散らしても◎。
作り方
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かぼちゃは薄めの一口大にカット。皮つきでもOKだけど、固すぎる場合は少しレンジでチンしておくと炒めやすいです。
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フライパンに油を熱し、にんにくを香りが出るまで炒めます。
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かぼちゃを加え、中火でじっくり炒めます。焦げないように水を少し足しながら柔らかくなるまで炒めてね(5〜8分くらい)。
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オイスターソース、ナンプラー、砂糖で味付け。
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卵をそのままフライパンに割り入れ、スクランブルするように炒め合わせます。卵がふわっとしたら火を止めて完成!
食べ方いろいろ
・白いごはんと一緒に:文句なしの鉄板スタイル!
・ジャスミンライスとも相性抜群。
・冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにも◎
・ちょっと辛くしたいときは、プリッキーヌ(タイの小さな唐辛子)をちょこっと入れてもよし。
なんでかぼちゃなの?タイ人の知恵袋
タイでは「ファクトーン=かぼちゃ」は、滋養強壮によいとされていて、特に子どもやお年寄り、体調を崩したときの回復食としても人気があります。ビタミンAやカロテンがたっぷりなので、目にもお肌にも優しい!
また、「カボチャ=金運アップ」の象徴とされることもあり、縁起物としても重宝される存在。だからこそ、こんなにシンプルな料理でも、ちゃんと愛され続けているんですね。
最後にひとこと
ファクトーン・パット・カイは、簡単・安い・美味しいの三拍子。なんなら冷蔵庫にある材料だけでできちゃうし、料理初心者でも失敗しにくい。なのに「タイの味」がちゃんとするから不思議です。
たまにはスパイシー系をちょっとお休みして、こんな優しいタイ料理で胃袋を癒してみてはどうでしょう? おうちでほっこりタイ気分、味わってみてくださいね。

🍳タイの「かぼちゃと卵の炒め物」って知ってる?
名前は地味だけど、これがめちゃくちゃウマい!
ふわふわ卵と甘いかぼちゃがナンプラー&オイスターソースと絡んで、白ごはんが止まらんやつ。
タイの家庭のやさしい味、ぜひおうちで作ってみてね☺️
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