【タイの田舎の小さな家から】マンゴー片手にイサーンの風:ちゃんモンがお届けする、本場のタイ料理絵巻 タイ北部のスパイシーで甘じょっぱいごちそう!「ゲーンハンレー」とは?
「ゲーン」と聞くとタイのグリーンカレーやレッドカレーを思い浮かべるかもしれませんが、北タイの「ゲーンハンレー(แกงฮังเล)」は一味も二味も違います。まず、ココナッツミルクを使いません。そして何より、味が独特!スパイシーなのにどこか甘く、さらにピリッと酸味もあって、ごはんが止まらないやつです。
この料理、実はビルマ(現在のミャンマー)から伝わったともいわれていて、かつてのランナー王朝の時代から北タイで親しまれてきた伝統の逸品。観光客にはまだあまり知られていませんが、地元の人たちにとっては「お母さんの味」みたいな存在なんです。
豚バラ肉が主役!でも脂っこくない!
ゲーンハンレーの主役は、なんといっても豚バラ肉。しかも、かなり大きめにカットしてゴロゴロと煮込むスタイル。でも不思議なことに、脂っこさをあまり感じません。それもそのはず、ハンレーは何時間もかけてじっくり煮込むため、脂がトロトロになってスープと一体化し、旨みとして溶け込んでいるのです。
そしてスパイス!これがまた絶妙。レッドカレーペーストにニンニク、生姜、タマリンド、ピーナッツ、パームシュガー、そして時にはシナモンやクローブも。甘い、しょっぱい、すっぱい、スパイシーが見事に共存していて、まさに「味のカーニバル」!
食卓に出るとテンション爆上がり
ゲーンハンレーは、特別な日のごちそうやパーティー料理としてもよく出てきます。大きなお鍋でたくさん作って、家族みんなでワイワイ食べるのが定番。特にもち米との相性が最高で、「もう一口…」が止まらない危険な料理です(笑)。
しかも冷めても美味しい!むしろ翌日のほうが味がしみててうまいという声も多く、作り置きにもピッタリ。これが冷蔵庫にあると、ちょっと幸せな気分になります。
さて、お待ちかねのレシピをどうぞ!
🐷ゲーンハンレー(4人分)
【材料】
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豚バラ肉(厚切り) … 約500g
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レッドカレーペースト … 大さじ2
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タマリンドペースト … 大さじ1
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ナンプラー … 大さじ2
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パームシュガー(または黒糖) … 大さじ1.5
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おろし生姜 … 大さじ1
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ニンニク(粗みじん切り) … 5片分
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ターメリック … 小さじ1/2
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カレー粉(お好みで) … 小さじ1
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水 … 400ml
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ローストピーナッツ(粗く砕く) … 大さじ2
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漬けショウガ(あれば) … 少々
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塩 … 少々
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サラダ油 … 大さじ1
【作り方】
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下準備:豚バラ肉を大きめ(3〜4cm角くらい)にカット。塩少々で軽く揉んでおく。
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炒める:鍋に油をひき、ニンニクと生姜を軽く炒めて香りを出す。次にレッドカレーペーストとターメリックを加えて、香りが立つまで中火で炒める。
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肉を投入:豚バラ肉を加え、表面に火が通るまで炒める。カレー粉を入れるとさらに風味アップ。
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煮込む:水を加えて中火で煮立たせ、アクを取りながら弱火にして1時間〜1時間半じっくり煮込む。
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味付け:ナンプラー、パームシュガー、タマリンドペースト、ピーナッツを加えてさらに15〜20分煮る。
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仕上げ:汁が少し煮詰まり、肉がとろっと柔らかくなったら完成。お好みで漬けショウガを散らしてどうぞ!
最後にひとこと
ゲーンハンレーは、まさに「タイ北部の秘密兵器」。知ってしまったら最後、クセになります。観光地のレストランではあまり見かけないけど、ローカルの市場や屋台を探してみると出会えるかも。
自分で作ると、豚の煮込み時間も愛情たっぷりにできるし、何より自分の好みで味を調整できるのが最高。ぜひ一度、自宅でチャレンジしてみてください。もち米と一緒に食べるの、ほんとに危険ですから…覚悟してどうぞ!

🍛タイ北部の「ゲーンハンレー」って知ってますか?
豚バラゴロゴロ、甘じょっぱスパイシーでご飯が止まらない危険なヤツ!
ココナッツミルクなしなのに濃厚でクセになる味。
レシピ付きで紹介してみました。ぜひ一度、おうちで試してみてください🙏😊
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