【タイの田舎の小さな家から】マンゴー片手にイサーンの風:ちゃんモンがお届けする、本場のタイ料理絵巻 ピリ辛!酸っぱい!クセになる!タイの最強スープ「トムセープ」って知ってる?
こんにちは!今日はちょっとクセになるタイ料理をご紹介します。その名も「トムセープ(Tom Saap)」。
「トムヤムクンは知ってるけど、トムセープ?なにそれ?」って方、多いんじゃないでしょうか。トムセープは、タイ東北地方=イサーン発祥のピリ辛・酸っぱい系スープ。見た目は地味。でも、いっぺん食べたら忘れられない魅力があるんです。
トムセープってどんな料理?
「トム=煮る」「セープ=美味しい(イサーン語)」っていう名前からもわかる通り、直訳すると“おいしい煮込み”。
メインの具材は、牛すじ、豚スペアリブ、鶏の足(モミジ)なんかが定番。ちょっとワイルドなラインナップだけど、ホロホロに煮込まれてて超柔らかい!
味の決め手は、レモングラス・カーファーライムリーフ(こぶみかんの葉)・ガランガルなどのハーブ。そこに、ナムプラー(魚醤)とライム果汁、唐辛子が加わって、あのクセになる酸っぱ辛い味が完成します。
トムヤムとの違いは?
よくある質問ですが、「トムヤム」との違いは、ズバリ!
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トムヤムはココナッツミルク入り(または入らないけど、もっと濃厚)
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トムセープはハーブ&スパイスで攻める、キリッとした味わい
あと、具が違うことが多いですね。トムヤムはエビとか海鮮系が多いけど、トムセープは骨付き肉系が王道。煮込めば煮込むほど、スープに旨味がじわ〜っと溶け出していきます。
一度ハマると抜け出せない!その中毒性…
タイ人の友人いわく、「風邪のときこそトムセープ!」。スパイスとハーブで体がポカポカ。鼻もスッキリ。日本でいうと、生姜スープ的ポジションかも?
ただし、注意点が一つ。
めっちゃ辛い!!(笑)
唐辛子がゴロゴロ入ってます。見た目は赤くなくても油断しないでください。辛さが苦手な人は、「マイペット(辛くしないで)」と注文するのがおすすめ。
トムセープ、実は家でも作れます!
屋台やローカル食堂でよく見かけるトムセープ。でも、実はおうちでも意外と作れるんです。今回は、豚スペアリブ版の簡単レシピをご紹介!
🍲トムセープ(豚スペアリブ版)レシピ(4人分)
【材料】
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豚スペアリブ … 500g
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水 … 1.5リットル
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レモングラス … 2本(斜め切り)
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カーファーライムの葉(こぶみかんの葉) … 5枚(ちぎる)
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ガランガル(生姜で代用OK) … 薄切り5枚
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ホムデーン(紫エシャロット) … 5個(皮をむいて潰す)
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ナンプラー … 大さじ3
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ライム果汁 … 大さじ3〜4(お好みで)
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プリッキーヌ(小さな青唐辛子) … お好みで5〜10本(潰す)
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パクチー … 適量(ざく切り)
【作り方】
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スペアリブは熱湯でさっと下茹でしてからザルにあげる。(臭み消し)
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大きめの鍋に水と下茹でしたスペアリブを入れて、中火で30分ほど煮込む。
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アクを取りながら、レモングラス・カーファーライムリーフ・ガランガル・ホムデーンを加えて、さらに15分ほど煮込む。
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ナンプラー・潰した唐辛子を加えて、味をみる。
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火を止めてからライム果汁を加える(酸味は最後!)。
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器に盛って、パクチーを散らせば完成!
【ポイント】
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煮込めば煮込むほど美味い!でも、30〜45分くらいで十分やわらかくなります。
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唐辛子の量は調整してください。むせるほど入れるのがタイ流。
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冷蔵庫で一晩寝かせると、さらに味がしみて最高。
トムセープと合う料理は?
個人的には、「もち米(カオニャオ)」と一緒に食べるのが最高!スープを飲みつつ、もち米を指でちょいちょい摘んで食べるスタイル。もう気分はイサーンの村人です(笑)
ほかにも、「ソムタム(青パパイヤのサラダ)」や「ラープ(挽き肉のスパイシーサラダ)」とのコンボも鉄板。
まとめ:トムセープは、知られざるスープ界のキング!
日本ではまだまだ知名度の低い「トムセープ」。でも、辛さ・酸味・香り・旨味の四拍子がそろったスープとして、タイ料理ファンなら絶対ハマる味!
ちょっと疲れた日、風邪気味の日、刺激が欲しい日…。そんなときはぜひ、「トムセープ」で心と体を温めてください。
「トムヤムクンより、トムセープ派」——そんなあなたは、もう立派なタイ通です🇹🇭✨

トムヤムクン派のあなたも、ぜひ一度トムセープを!家でも作れますよ😋レシピも書いたのでぜひ〜!
