【タイの田舎の小さな家から】マンゴー片手にイサーンの風:ちゃんモンがお届けする、本場のタイ料理絵巻 タイの「あんかけ天国」ラートナーって知ってる?

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みなさん、こんにちは。タイに住んで20年、もはやパクチーの匂いで天気がわかる筆者です。今日は「これぞタイの隠れソウルフード!」と言っても過言じゃない、ラートナーをご紹介します。

ラートナーってなに?

ラートナー(ราดหน้า)とは、タイ式のあんかけ焼きそばです。ラートは「かける」、ナーは「上に」という意味で、つまり「何かを上からかけたもの」。その「何か」ってのが、トロットロのうまみ爆弾あんかけなんですよ!

具材は豚肉、青菜(カナー=中国芥藍)、そして主役は、もちもちでふわっと香ばしいクイッティアオ・セーンヤイという幅広ビロビロ米麺。この麺、焼くと香ばしいし、あんが絡むとまるで口の中で踊り出すみたいな食感。あ、踊らない人はちゃんと噛んでね。

タイの街角やフードコートで「ラートナークルン」とか「ラートナー・ムー」と書かれてる屋台を見つけたら、ぜひ突撃してみてください。おばちゃんが魔法のように鍋を振って、熱々の一皿が出てきます。


さて、そんなラートナー。家でも作れちゃうんです!

タイに住んでる人も、日本にいる人も、ちょっとした工夫でおうちラートナーが楽しめますよ。以下は我が家の定番レシピです。※「なんちゃって」でも十分うまい!


🍜 ラートナー・ムー(豚肉のあんかけ太麺)レシピ

材料(2人分)

  • センヤイ(幅広米麺)または平たいビーフン:200g
    ※なければ焼きうどんでも代用可!

  • 豚こま肉:150g

  • カナー(または小松菜、チンゲン菜):1束

  • にんにく:1かけ(みじん切り)

  • 卵(お好みで):1個

【あんかけスープ】

  • チキンスープ(または水+鶏がらスープの素):300ml

  • オイスターソース:大さじ1

  • 醤油:大さじ1

  • シーズニングソース(あれば):小さじ1

  • 砂糖:小さじ1

  • 胡椒:適量

  • 片栗粉:大さじ1(同量の水で溶いておく)


作り方

麺を炒める!
センヤイを油少々で炒めて、ちょっと焦げ目がついたら取り出してお皿にスタンバイ。香ばしさがポイント!

肉と野菜を炒める!
フライパンに油を熱し、にんにくを炒めて香りが出たら豚肉を投入。火が通ったら青菜をドン!

あんを作る!
スープを加えて煮立ったら、調味料類を全部入れます。最後に水溶き片栗粉をゆっくり加えて、トロトロになるまでよく混ぜます。お好みで卵を溶いて回しかけると、ふんわりコクアップ!

麺にあんをかける!
炒めた麺の上に、あっつあつのあんをトロ~リ。お好みで酢や唐辛子をかけても◎


こんな人にラートナーはおすすめ!

  • とろみ命! あんかけ星人

  • 汁気が多い麺が好き

  • 忙しいときでもサクッとご飯を作りたい

  • 麺も肉も野菜も一皿で済ませたい

  • なんとなく今日は「茶色い飯」が食べたい人


ラートナーあるある(?)

  1. あんが熱すぎて口の中をやけど → それがまたクセになる

  2. カナーの茎がびっくりするほど硬い → でもタイ人は「シャキッとしてなきゃダメ」と言う

  3. 気がついたら皿が空 → トロミの魔力、恐るべし

  4. お酢と唐辛子のコンビが最強 → 結局、追い酢しちゃう


最後にひとこと

ラートナーって、見た目は地味だけど、食べると一口でタイの屋台の音や匂いがぶわっと脳内に広がる不思議な料理です。日本人にも親しみやすい味なので、ぜひ家でチャレンジしてみてください。ちょっと失敗しても大丈夫、麺とあんが絡めばなんでもウマいんです!

 


Tensui
Tensui

🍜 筆者よりひとこと

こんにちは。タイの田舎で、タイ人の妻とたくさんのワンコたちに囲まれて暮らしています。日本では鎌倉出身、タイ暮らしはもう20年。最初はナンプラーの匂いにビビってたのに、今では屋台料理の湯気でメシが食えそうなくらい、タイごはんに夢中です。

特にこの「ラートナー」は、ちょっと疲れた日にふと食べたくなる、あんかけ界のホームラン王。じんわり胃に染みる、あの優しさとちょっと焦げた麺の香ばしさがたまりません。

日々の暮らしの中で、タイの面白さ、美味しさ、不思議さをちょこちょこ発信しています。料理が好きな方、タイが好きな方、ワンコが好きな方、ぜひ気軽にのぞいてくださいね。

「おいしいって、しあわせだなぁ」って思える瞬間を、タイからお届けしてます!

きのうの夕ご飯はセブンのデリバリーで食べました、屋台のほうが美味しいけれどあんかけは十分楽しめました。