2021年をバンコクで迎えて

LINEで送る
Pocket
LinkedIn にシェア

2021年をバンコクで迎えて

エンポリアムから撮った風景。ベンジャシリ公園の中央向こうの工事中は、エンポリアム、エムクオーティエに続く エムスフィアで、2022年の完成を目ざしている

タイでは、コロナ感染者が昨年は0という数字が連日、並んでいたが、12月に入り、サムットサコン県のエビ市場で感染者が見つかり、またたく間に689人へと拡がり、ミャンマー人など外国人労働者によるものとしている。

これにより、年末年始の催しは中止されるなど、各所で影響が出ており、せっかく、今年は経済のために開放に向けて、という雰囲気の中、大きく水を差した形となった。ところで、昨年の2020年という年はかつてない年だった。

日本とタイの行き来が簡単にできない年。かつて今までそんな年はなかった。ここ数年、タイ人の日本旅行は活況を呈し、格安航空券で日本に行くタイ人で、ドンムアン空港がごった返していた。また、中国人観光客のタイへの旅行も大盛況で、バンコク都内でも常に中国人旅行者がいて、都心のレストランやショッピングモールなどは、彼らが消費を支えているのは、今思えば明らかだった。

それが一切、なくなった。行き来ができない。タイ人もピタッと日本に行かない。中国人も来ない。それがコロナウイルスが引き起こしたことだった。

私たちも普通に日本へも行き来ができない。2週間の隔離、保険の加入などで、タイに入るのに50万円ほどはかかる。そこまでして行き来する人は一部の人に限られるだろう。

タイにいる日本人にとっては、しかし、タイでどこに行くにも待ち時間もなく、中国人にも合わず、レストランに行っても混んでおらず、とても快適だと思う。

タイではタイ人の国内消費を活性化させることを優先している。旅行もタイ国内向けだ。

しかしこの需要ではビジネスをやっていけない人もいるだろう。

弊社では日本人のための会社登記を行っているが、最近ようやく、半年以上ぶりで会社登記が3社立て続けにあり、このコロナが収まるのを待って、タイで会社登記をしたい人は、潜在的にも多いと思う。徐々にその動きは出てきているが、それは在タイの日本人の動向であって、日本からやって来る人の登記はやはり、自由に行き来ができないことには始まらない。

では、PCRの検査が即刻、1時間ほどで結果が出て、事前の医療検査と保険の加入だけでタイに来れるようになるのはいつのことだろう。

タイ政府などによると、外国人観光客が4千万人来ていた状態に戻るのに、4年かかるとしていて、まず今年は800万人ほどにとどまるだろうという。

優先的に中国人などを2週間隔離をなくして入れることに関し、段階を追って今年早いうち実現するのではと思うが。

タイで事業を行っている日本人にとっては、今年の1年は昨年と同じ状況が続く限りは、特に個人事業規模の人は難しい状況になると思われるが、実際にはビジネス向けの人が優先的に隔離なしで、という話は進んでいるようだ。

一方で、タイ国内では、インフラや大規模開発は粛々と行われていて、2年後には工事中の(2面につづく)

ピンクラインのケーラーイ~ミンブリー、イエローラインのラプラオ~サムローンが完成し、これによりバンコク市内を網の目のように走る路線網が出来上がる。

また、地方でも日本や他国をまねたような、エンターテイメントや観光スポットが増えてきており、そうしたものを取り入れるのがタイ人はうまい。

弊社では、タイでの会社閉鎖の作業も行っているが、昨年前半はほぼなかった問い合わせが、昨年11月ごろから徐々に出て来ており、耐えていた状況の中で、徐々に見切りをつけ始めているところも増えてきたように思われる。

今年1年がどのような1年になるのか。俯瞰して見てみると、なかなかおもしろい1年になるのでは、という気もするが、実際に現場でかじを取っている身となると、以前と同じような、行き来がいつできるようになるのか、徐々にその方向へは進んでおり、ただそのスピードはタイ政府次第ということになる。

 

2021年1月5日 タイ自由ランド掲載

 

関連リンク