【タイの田舎の小さな家から】バンコク近郊ワニ園で“ワニを食べた日”と、天然記念物カブトガニを3回も食べた話

読了時間 1未満

 

バンコク近郊ワニ園で“ワニを食べた日”と、天然記念物カブトガニを3回も食べた話

こんにちは。タイの田舎で犬たちに囲まれながら暮らしている筆者です。
タイ歴20年。タイ料理は大好きですが、たまに「え? これ食べるの?」という経験もしてきました。

今日は、その中でも自分でも時々「夢じゃなかったよな…?」と思う バンコク近郊ワニ園でワニを食べた話、そしてなぜか人生で 日本の天然記念物・カブトガニを3回も食べた話 をまとめてお届けします。

■ バンコク近郊にあった“ワニ園”…だったはず(たぶん)

まだバンコクに住んでいた頃、友人に連れられて「ワニ園に行こうぜ!」と言われました。
当時の私は「おお、有名なやつだな!」と思ってついていったんですが──

到着してからどうも様子が変。

ワニの代わりに 蛇がめちゃくちゃ多い

「ここ、ワニ園じゃなくて蛇園じゃないの?」 と聞くと、
「いや、昔ワニもいたんだよ。知らんけど」
という、タイ人の“知らんけど”にすべてを丸投げされた状態でスタート。

そしてさらに衝撃なのは、園内に普通に “ワニ料理屋” があったこと。

  • ワニ焼き

  • ワニステーキ

  • ワニカオマンガイ(!?)

「え、食べるの!? 見るだけじゃなくて!?」
と焦る私の目の前に、おばちゃんがニコニコしながら出してきたのは…

ワニの串焼き

見た目は鶏肉。でも噛むと、微妙に弾力。味は鶏と豚の間。
「意外とイケるやん…!」と調子に乗っていたら、おばちゃんが満面の笑みで一言。

「新鮮だよ。さっきまで元気だった。」

…なんかごめん。

ちなみに今もその園でワニ料理が食べられるのか調べてみましたが、
場所がだいぶ変わったり、蛇園だった可能性もあり、
現在はワニが食べられるかは不明
(いや、あの時ほんとにワニだったのか…?)

■ 日本の“天然記念物”カブトガニ、実は3回食べた

そして、もっとツッコまれるのがこちら。

日本では天然記念物のカブトガニを、私はなぜか3回食べた。

正確には、タイ南部あたりでよく見かける “メスのカブトガニの卵”。
見た目は宇宙船の裏側みたいなフォルム。
味は…うーん…「海の味がするコリコリした謎の粒」。

タイ人はサラダにして食べるのですが、辛さが地獄級。

1回目:辛すぎて味がわからない
2回目:塩味だけわかる
3回目:宇宙と交信しそうになる

という進化を遂げました。

「日本では天然記念物でっせ」とタイ人に伝えると
「へぇ〜。で、食べられるの?」
とさらっと返され、文化の違いを全身で感じた瞬間です。

Tensui
Tensui

■ タイは奥深い。そして食文化はさらに深い

ワニを食べたり、天然記念物級の生物を食べたり、
気づけば私の胃袋はだいぶ国際化されました。

タイに20年も住んでいると、
「え、これ食べる?」という驚きが、
「まあ、食べてみるか」に変わります。

そして実際に食べてみると──
だいたい、まあまあ美味しい。
(たまに二度と食べたくないものもあるけど)

次はどんな“食の冒険”に出会うのか、
田舎の犬たちと一緒に楽しみにしている今日この頃です。