【タイの田舎の小さな家から】タイで作る日本料理 お雑煮
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Tensui

【タイの田舎の小さな家から】タイで作る日本料理 お雑煮
タイの田舎の小さな家。
朝は鶏が目覚まし、昼は灼熱、夜はエアコン全開。
そんな場所で、日本のお正月料理を作っています。
今回の主役は「お雑煮」。
おせちの中でも、いちばん家庭の数だけ答えがある料理です。

◆ タイでお雑煮?餅はどこから来た問題
まず言われるのがこれ。
「タイで餅、どうしてるんですか?」
答えはシンプル。
バンコクの日系スーパー、もしくは冷凍庫の奥に眠っていた日本からの持ち帰り品。
なければ切り餅風にしたもち米でも、案外いけます。
完璧を目指さない。
それが海外お雑煮のコツです。
◆ 深夜食堂と「正月じゃないお雑煮」
ドラマ「深夜食堂」には、
「それ、正月の料理だよね?」というものが、
なぜか夜中にしっくりくる瞬間があります。
お雑煮も同じ。
正月じゃなくてもいいし、夜中でもいい。
疲れた日に食べると、驚くほど体に染みます。
もしYouTubeに深夜食堂の“正月料理”や“餅”が登場するトレーラーがあったら、
このあたりで一度再生してみてください。
- 切り餅(2個)
- 鶏もも肉 または 手羽(100〜150g)
- 大根(少々)
- にんじん(少々)
- だし(600ml)※だしの素でもOK
- 醤油(小さじ2)
- 塩(少々)
- お好みで:小松菜、三つ葉、かまぼこ
【作り方】
- 鍋にだしを入れて温める
- 食べやすく切った鶏肉と野菜を入れる
- 火が通ったら醤油と塩で味を調える
- 別で焼いた、または煮た餅を加える
- 器に盛り、青みをのせて完成
関東風でも関西風でもない、
「タイ在住者風お雑煮」です。
◆ おせちじゃなくても、お雑煮は心の正月
おせちは準備が大変。
でもお雑煮なら、鍋ひとつ。
正月三が日じゃなくても、
一年の途中で気持ちをリセットしたい日に、
ふっと作れるのがいいところです。
タイの暑さの中で、
湯気の立つお雑煮を食べると、
なぜか背筋が伸びます。
◆ タイの田舎で、今日も静かにいただきます

外では虫の声、
遠くで犬が吠えて、
台所では餅が少しだけ伸びすぎる。
それでも、お雑煮はお雑煮。
日本を思い出すには、十分すぎる一杯です。
深夜、エアコンの音を聞きながら食べるお雑煮。
それはもう、立派な「タイ版・深夜食堂の正月」。
ごちそうさまでした。




















