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第8回TCMクリニック・コラム:鍼灸治療の後での体の反応

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第8回TCMクリニック・コラム:鍼灸治療の後での体の反応

鍼灸治療を受ける方は、治療がどのようなものか理解されていると思います。想像されるより痛みはなく大きなリラックス効果を得られます。では、鍼灸治療の後にはどのような感じでしょうか。
すぐに起こる反応

多くの方は鍼灸治療中と治療後に、とてもリラックスした気分になったと話します。このリラックス感は、身体が感じるだけでなく、穏やかな幸福感も感じます。

人生でこんなにリラックスできた経験はない、と言う方もいるほどです。リラックス感は最初に起こる鍼灸治療の反応で、それは患者が治療に対し良い反応をしているという表れです。 漢方医学においてはこれは身体のバランスが回復し、エネルギーが満ちてきているサインと捉えます。身体が軽く浮いているように感じるという人もいれば、逆にベッドに沈みそうに重く感じるという人もいます。

私の経験では、浮遊感は患者の緊張感が静まってる証拠で、重く感じるのは疲労した身体から新しいエネルギーが生み出されているサインです。鍼灸の利点は、患者の症状に関わらず、その身体のバランスを良い状態に復元することです。

リラックス効果が何度かの治療をしてやっと現れる患者さんもいますが、自らエネルギーを作る能力が弱く、精神的に神経質過ぎるタイプと考えられます。通常は何度かの治療でエネルギーが溢れてくるようになります。

鍼灸治療のあとしばらくは、鍼の感覚が残ります。ひりひりしたり感覚がなくなる感じで、通常数時間残ります。1日残ることもまれにあり、時として小さなあざが現れることもあります。健康な方であれば、普通3~5日で消えますが、2週間ほどかかる人もいます。暖めるとはやく消えますが、強めのマッサージは避けてください。
治療後の反応(最初の24~48時間)

リラックス感は患者のコンディションにより、数時間もしくは数日続きます。リラックス状態の間は、集中力、会話力などは下がり、強い眠気を感じる場合もあります。

たいていの人は、しばらくの間、意識が自分の内側へ向かいます。これは典型的な反応で、身体は外部からの刺激をシャットダウンし、自分自身の修復を始めます。

修復中は休養するが一番で、仮眠を取ったり、はやく就寝するのが良いです。人間の身体は夜眠っている間に最も修復されます。

患者によては短期間、理由もなく泣き出したり、大昔のことを嘆いたり、他者への寛大さがなくなるなど、感情的になる方もいますが、漢方医学では、自然に感情を表現する症状は良いサインとみなします。日々のストレスや経験を感情をしまっている心のコンテナは、満杯になると、小さな問題にも大げさな反応してしまいます。多くの人々は、日々の暮らしでカバーをして、感情を隠していますが、鍼灸治療により、そのカバーがなくなり、感情があふれ出してくるのです。

時々、感情を自由に表に出すのは、とても健康に良いことです。この機会を使って、家族や友達と心の底から、いろいろ話し合ったり、心の安らぎを得られる場所を探すのも良いでしょう。この様に感情が解放されると、通常は2、3日後、心は安らぎ満足感を覚えます。

また鍼灸治療は、鋭い痛みや怪我の痛みを劇的に和らげます。慢性的な痛みも、大きく削減し、痛みが続かないようになりますが、普通、数時間後から1日後、痛みが戻ってきます。 漢方医学ではエネルギーはビルの中のパイプを水が流れるような感じで捉えています。(存在はわかるが、目には見えない)

バスルームに水があふれた時、配水管に何かが詰まっているとわかります。同じように、痛みがあるときは、エネルギーの流れるパイプに何かが詰まっていると考えます。

慢性的痛みは、漢方的には、パイプが詰まっていて、なおかつ錆びている状態です。鍼灸治療では、配管工の様に、ある部分に圧力をかけて、詰まっている部分を一気に流し、痛みを消し去ります。

しかし痛み(詰まり)が長期間続くと、パイプの錆が重なり、ごみが溜まっていて、流れが戻っても、しばかくするとごみがまた流れを止めてしまうこともあります。

そうなると痛みは更なる痛みを呼び、痛む場所が変わっていくので、身体の中のごみと錆を清掃し終わるまで、鍼灸治療で辛抱強く流し続ける必要があります。再び痛みが現れても、パニックにならなず、休息や痛み止めを使うなどして、痛みを和らげるステップを踏んでください。そして重要なことは、患者が医者に痛みの継続時間や場所など詳細を伝えることです。

鍼灸治療の後、患者により尿が多く出る場合もあります。水分を取っていないのに午後だけで10回もトイレに行ったという人もいました。それはむくみや余分な水分を出していることで、排便も活発になり、回数やボリュームが増え、においがきつくなるという人もいます。これらのサインは新陳代謝が高まっている、良いサインで腎臓、脾臓にエネルギーが流れていると、漢方医学は捉えます。
長期的反応(2~4週間)

鼻水、のどの痛みなど風邪の症状が、鍼灸治療の2~3週間後に現れます。漢方医学では風邪の症状が長引く場合、血のめぐりが悪い、肩や腰の痛み、頭痛など多くの病の根源と捉えます。鼻水、熱、身体の痛みは身体が風邪と戦っている証で、戦争に例えるなら、防衛軍が侵略者と戦っている状態です。

薬を正しく使わないと、症状は押さえ込むことができますが、健康を害します。兵士から武器を取り上げることで、戦いを収めることはできますが、敵国の兵士そのものを国に残すと同じことです。

鍼灸治療で免疫力を高めると、再び侵略者と戦うことができます。寒気や熱がおよそ一週間続きますが、漢方薬で治療を早めることができます。

他の症状も出ることもありますが、病の原因を追い出しているのです。

患者の症状の再診と治療プランの見直しは大切です。また医者に過去の病歴を伝えることは、治療を進める上で必要です。

 

2017年1月5日 タイ自由ランド掲載

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