着々と進むMRTブルーライン延伸工事、タオプーン~ターブラ、ファランポーン~ラックソン 2020年の全線開業を目指す
昨年末にBTSスクムビット線がサムットプラカン県のケーハ駅まで延伸されましたが、次に開業が予定されている延伸路線はMRTブルーライン。
現在終点となっているフアランポーン駅から中華街を抜け、チャオプラヤー川を越え、バンケーへ向かうルート(10駅、約14km、開業予定2020年)と、もう一方の終点タオプーン駅から川を渡り、チャラン・サニットウォン通りを南下し、タープラ駅でフアランポーン駅からの延伸部分と接続するルート(8駅、約13km、開業予定2020年)の工事が着々と進んでいます。川を渡ったトンブリ側では地下鉄ではなく高架線となります。
ブルーラインの延伸部分の大半を占めるトンブリ側のペットカセム通りとチャラン・サニットウォン通りは、昔からの下町で、シーロムやスクムビットへのアクセスが便利になると同時に、BTSシーロム線の混雑が緩和されると期待されています。
ブルーラインのルートは、スクムビットに住む日本人にとっては、あまり馴染みがないエリアですが、中華街へは気軽に行きやすくなるでしょう。
ペットカセム通りに沿った延伸部分を、ジャンクションとなるタープラ駅から終点のラックソン駅まで行ってみました。
ブルーラインの路線は完成すると東京の大江戸線と同じ投げ輪型になります。まずフアランポーン駅からバンケー方面の延伸部分が、先に本年中に開業する予定となっていますが、実際に行って見るとおそらく2020年中の開業になりそうな感じでした。
タープラ駅は、周辺のローカルな街並みの中で、新しい駅だけが異彩を放っていますが、将来的には交通の要所として発展するポテンシャルがあります。
次のバンパイ駅は、日本人観光客が増えているワット・パクナムに近く、歩いたら15分ほどです。
次のバンワー駅でブルーラインとBTSシーロム線が接続します。ここ数年、駅周辺では、続々とコンドミニアムが建設されました。
ペットカセム48駅の周りは特に何もなく、駅名になっているソイ48は、庶民的な商店街です。
パーシーチャルーン駅は、ショッピングモールのシーコン・バンケーと直結されます。駅の開業で買い物客は増えるでしょう。駅を挟んだ反対側にも新しい商業施設が建設予定です。
次のバンケー駅の横には、バンケー市場があり、ペットカセム通りでも一番活気のある賑やかなエリアです。
終点のラックソン駅には、巨大なパークアンドライドの駐車場があり、ここまで車で来て、MRTでバンコク中心部へ通勤という人が利用します。
駅近くにザ・モール・バンケーがありますが、駅から建物までちょっと距離があるので、スカイウォークの様なものができると思われます。
ブルーラインの沿線は、以前からたくさんの人が住んでいる下町エリアなので、郊外のノンタブリー県を走るパープルラインほど、新しいコンドミニアムや大規模な商業施設の建設はみられませんが、都心へのアクセスが良くなり、新しい住民が増えることで、街の雰囲気は徐々に変わっていくと思われます。
2019年1月20日 タイ自由ランド掲載