創業53年の中華「グレート上海レストラン」


創業53年の中華「グレート上海レストラン」

「今では想像できないですが、昔はこの辺には雑木林がいっぱいあったんですよ」と話すのは、BTSプロンポン駅の真横にある「グレート上海レストラン」の2代目のオーナーのアムさん。

同店は今年で創業53年目を迎える老舗中華料理店。創業者は中国から華僑としてタイへやってきて、今は娘のアムさんが2代目としてレストランを引き継いでいます。

今から半世紀前の1966年、華僑の集まるヤワラーではなく、当時のバンコク中心部から離れたプロンポンにレストランを開いた時は、プロンポンで唯一の中華料理店だったそうです。

創業53年の中華「グレート上海レストラン」

その頃のプロンポンは、まだ閑散としていて、雨が降ると、洪水になりやすく、店が浸水することも度々あったと言います。

バンコクの市街地が拡大し、プロンポンにも家や店舗が増え、70年代に入り、日系企業のタイ進出が盛んになると、日本人駐在員とその家族がやって来るようになったそうです。

その頃は、日本料理店は少なかったので、タイ料理より、食べ慣れた中華料理を求めて来る日本人も多くいて、当時から何十年も通っている日本人もいるそうです。タイ歴の長い人ほど、同店に馴染みがある印象です。

上階の個室は、当時としては貴重な高級感のある個室で、日系企業の宴会や接待、また日本人家族の会食などに、長年に渡り重宝されてきました。

1997年に店の並びにエンポリアムがオープン、そして1999年にBTSが開通し真横にプロンポン駅ができると、海外からの観光客もたくさん訪れるようになり、今も中国人だけでなく、日本人のグループツアーの食事処として、よく利用されています。

タイのツアーでの食事が中華レストランというのは妙ですが、同店の看板メニュー北京ダックは、バンコクに来たら必ず食べるという人もいるほどの名物で、ツアーの楽しみのひとつになっています。

日本では高級な北京ダックをこの店では丸々一羽、1500バーツで気軽に食べられるのが魅力ですが、値段だけでなく、秘伝のたれ、もっちりした自家製の包む皮など、同店でしか出せない伝統の味がリピーターを呼んでいます。北京ダック一羽を3~4人でシェアするのが普通ですが、一人で一羽食べていく日本人客もいるそうです。

皮を取った後のあひるの肉で料理を2品作ってくれて、これも料金込みなので、かなり食べ応えがあります。他のメニューもボリューム満点で、ハーフサイズを頼んでも、かなりの量があります。美味しいものを、たっぷりと食べてもらいたいというのが、創業時からのポリシーです。

同店のあるソイ24の一角は、エンポリアムに囲まれた形で、ナラヤやターミナルビルなどがひしめき合っています。

近代的で洗練されたエンポリアムと、昔からの雑居ビルが共存している混沌とした街並みは、バンコクらしい光景と言えますが、エンポリアムからすれば、当然この角地も敷地に取り込みたかったようです。

しかしこの一角の地主たちは、売らなかったので以前のままの形で残りました。タイでは地主の権利は強く守られている様で、今ではこの辺りは、ビジネス街のシーロムより地価が高くなっています。

オーナーは、支店を出すという考えはなく、これからも、ここで昔からの味をしっかり守っていきたいと話します。

 

2019年2月5日 タイ自由ランド掲載

 

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