バンコク拠点にインド、インドネシアで広がるビジネス・チャンス


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バンコクが混迷するなか、周辺国はこれを尻目に発展を続けている。

そんななか、インドネシアにビジネスの勝機を見い出し、ジャカルタで日本人駐在員向けの不動産、アパート紹介を始めた日本人もいる。

「バンコクのような競合がほとんどなく、バンコクの10~20年前という感じ」といい、彼は在タイ10年の経験があり、今回、バンコクを拠点にジャカルタに目を付け、そのビジネスの可能性を感じたようだ。

実際にインドネシアは人口2億3千万人とタイの4倍ほどで、日系企業も次々に進出していて、日本人相手のビジネスもまだ競合があまりない状態。ビジネスの可能性は大きい。

一方、人口で言えば、12億人というインド。そこで女性一人、投資をした日本人女性もいる。

以前バンコクで5年間程スパを経営していたことがある彼女は、今回南インドにスパをオープンした。インド出店は、バンコクで店を出していた時の大手企業駐在員の常連客から、インドにも店を出してもらえないかと声をかけられたのが、きっかけという。

最初はあまり乗り気でなかったそうだが、何度もリクエストがあり「そんなに必要とされているなら、ぜひお役に立ちたい」ということで決めたと話す。バンコクで一度スパを経営していた経験も、決断する際に背中を押してくれた。

スパを開いた都市は、デリーから飛行機で1時間ほどで、IT産業が集まっていることからインドのシリコンバレーと呼ばれ、世界各国の企業が進出している。日本人駐在員も増えつつあり、今後日本人を対象にしたビジネス・チャンスがありそうだ。

彼女はインドの文化や習慣の違いに苦労も多いという。たとえばインドはアーユルヴェーダというオイルを使った伝統医療があり、タイマッサージのように、直接体をグイグイ揉むやり方は慣れていおらず、抵抗感を持つ人も多い。また女性が男性に触れる習慣がないので、インド人男性にマッサージを一から教えると、テクニックだけ覚えて3カ月ほどで辞められてしまい、独立したり他店に引き抜かれる事が続いたという。

現在、彼女は、バンコクに再び出店の準備を進めている。3月頃のオープンを予定していて、今度のバンコク出店は、タイ人マッサージ師をインドに連れて行く拠点にもなると話す。一般のタイ人はインドではあまり働きたがらないが、タイマッサージ師は、インドではタイよりかなり稼ぎが良いようだ。インドのマッサージ代は、日本同様とまでは行かないがタイより高い。

彼女のインドでのスパではタイマッサージの他にもいろいろなメニューを揃えていて、インドでもタイ同様美白が人気という。富裕層や中流層が増えると、美容、健康に関心が高まるのは、どの国でも同じ。今のところ競合は少ない様だが、今後増えそうだ。

現在、彼女のスパは日系ホテル内で営業しており、ホテルに宿泊する出張者などが顧客の中心。会員制をとっており、インド人60%、日本人40%くらいの比率という。

  ワンランク上を求めるインドの富裕層や中流層に、日本の洗練されたサービスは、大きなセールス・ポイントになる。「軌道に乗ったらインドでさらに2~3店オープンしたい」と彼女は話す。

シーロムで温泉スカイを経営する香港出身の実業家と以前話した時、「もしビジネスでもうひと勝負するならインドへ行く。あと20歳若かったらね」と笑っていたが、このままタイの政局の混迷が長引くと、成長著しいアセアン諸国や世界屈指の巨大マーケットのインドへ、バンコクを足掛かりに飛び出していく日本人が増えるだろう。

これらの国では、健康志向の高まりと共に、日本食への注目度が上がっているので、日系の飲食店にとっても残された広大なフロンティアといえる。

2014年2月5日 タイ自由ランド掲載