バンコクの駐車場不足の解消は、タワー式立体駐車場

バンコクの駐車場不足を解消、タワー式立体駐車場がお目見え、スペースバリュー社

バンコクでは最近、駐車場不足が指摘されている。郊外からやってきた車が都心に集まり駐車場が足りない。

タイ自由ランドのあるスクムビット・ソイ41も、通り沿いに片側駐車できるが、3~4年前は奥のほうへ行けば結構空いていたが、今はびっしり車でいっぱいだ。そのためBTSのモーチット駅などに停めてBTSで都心に来る人も多い。

立体駐車場の提案・施工・販売などを中心に事業を展開しているスペースバリュー社は、金沢に本社を置く日成ビルド工業のタイ現地法人として2013年に設立された。

立体駐車場のメリットは、なんといっても狭い土地でも収納台数を増やし敷地を最大限に活用できること。

また平面駐車場に比べセキュリティ、車の保管環境が向上し、さらに大きな視点では、地域の交通環境の改善にも繋がる。

スペースバリュー社の瀧健太郎ゼネラルマネージャー(以下GM)よると、会社設立後しばらくは、営業に行ってもあまり真剣に話を聞いてもらえなかったが、今はこちらから行かなくても、土地のオーナーやデベロッパーの方から問い合わせが来るようになったという。

現在バンコクの月極の駐車料金の相場は、ヤワラート付近が最も高く、1ヵ月約4000バーツ、シーロム、アソークで月2500~3000バーツ、中心部を離れると約1500バーツほど。ヤワラートは建物が密集していて空き地がないため一番高くなっている。

瀧GMは「まだタイでは駐車場だけで収益をあげるには、駐車料金が安すぎる」と話す。

効率よく収益をあげるには、狭い土地でも収納台数を増やせるタワー式立体駐車場が有効だ。賃貸オフィスやテナントとして利用できる床面積が広がり、そこから収益をあげることができる。

さらに、大通りに面していれば、駐車場の壁面を利用した広告収入も見込める。

BTSエカマイの駅からも見える大きなタワー式駐車場は、スペースバリュー社の手掛けたプロジェクトのひとつ。

昨年完成したエカマイ・ソイ2のサービスアパートメント&ホテル「サマーセット・エカマイ・バンコク」のタワー式駐車場で、全部で250台収容。1ヵ月の月極駐車料金は2000バーツとなっている。

駐車場の中に入らせてもらったが、上を見上げるとその高さに驚いた。

ホテルのスタッフによると、駐車場を見学しに来る人は多いとのこと。立体駐車場への関心は確実に高まっている証拠だ。

サマーセット・エカマイ・バンコクの立体駐車場はエレベーター式というシステムで、タワーパーキングと呼ばれている。他にもカート式、パズル式など収納方法の違う機械式駐車場もあるが、これら機械式駐車場の共通のメリットとして、瀧GMは、車をどこに停めているかわからないことをあげた。

平面駐車場は、誰かの場所と決まっていると、空いていても他の人は停めにくく、特にタイでは、偉い人はいい場所に停めて当然といった感じなので、常に場所を空けている駐車場も多い。

また全部のスペースが月極契約で埋まっていたとしても、実際使われるのは7~8割なので、機械式駐車場なら空いている場所を時間貸しできる。

スペースバリュー社が現在進めているプロジェクトのひとつが、パホンヨーティン通りに来年の中頃完成予定の75台収納できる機械式の立体駐車場だ。

アクア2という商業施設にできる駐車場で、地主から駐車場が欲しいという依頼があったそうだ。

1時間30バーツという駐車料金を予定しているが、同じ通りでもアーリー駅前のビラマーケットの駐車場は、1時間100バーツ。駅前ということで3倍以上高いが、ほぼ満車状態という。

アクア2はBTSアーリー駅とサパンクワイ駅のちょうど真ん中で、いつか未定だが、ここにBTSの新駅が出来る予定になっている。

瀧GMは100万バーツほどで駐車場の権利を販売するというビジネスモデルを、タイで展開できないものか思案しているという。

コンドミニアムほど高くなく、クレームなし、メンテナンスなしの気軽な小口投資先として、すでに香港やベトナムでは行われている。タイでも実績があがってくれば、駐車場まるごとパッケージで買う人も出てくると思われる。

現在タイは車庫証明はいらず、また駐車違反も苦情があれば動くというレベルだが、取り締まりの強化や、ペナルティの厳罰化などの法改正があれば、立体駐車場への関心はさらに高まるだろう。

将来的には コンドミニアムの価格より、駐車料金の上がるスピードのほうが速くなるのではないかと、瀧GMは予想している。

 

2017年8月5日 タイ自由ランド掲載

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コメント

  1. 日本の立体駐車場みたいに前から車を入れて、乗る時には出やすいように向きも変えてくれる駐車場がたくさんできると楽しそうですね。小さい男の子とか見てるだけでワクワクするでしょうね。

  2. 駐車場の権利を販売するというビジネスモデルは興味深いです。今後バンコクで、立体駐車場の需要が大きくなることは間違いないでしょう。