タイを新天地に選んだサッカー日本人選手の活躍に注目!


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なぜか、タイのプロ・サッカー・チームに日本人選手が次々と流れ込んできている。日本代表として活躍した選手もやって来て、がぜん、日本でも注目されるようになったのが、今月22日に開幕するタイ・プレミア・リーグだ。

現在タイのクラブ(プレミア・リーグから3部相当まで)には40人以上の日本人選手が所属している。なかでも鹿島アントラーズからBECテロ・サーサナFCに移籍した岩政大樹選手とセレッソ大阪からバンコク・グラスに移籍した茂庭照幸選手は、日本代表の経験があり、彼らがタイへ移籍することにより、それまで日本ではあまり知られていなかったタイのサッカー・リーグが、日本でも注目されるきっかけとなった。

他にもオランダのVVVフェンローからスパンブリ―FCに移籍したカレン・ロバート選手、東京ヴェルディからポリス・ユナイテッドに移籍した西紀寛選手をはじめ多くの日本人選手の活躍が期待されている。カレン選手の移籍の際には、高額の年棒も話題になったが、実際タイの外国人サッカー選手への報酬は上がっており、税金やタイの物価などを考慮すると日本のJ2、J3より、タイのほうが稼げるというケースも増えている。

おおよその目安としては、タイ・プレミア・リーグだと月20万バーツ以上で試合給、勝利給合わせ年収1千万円以上が一流選手の証。J2に当たるディビジョン1では、月10万バーツくらい貰えれば上々だが、20万30万バーツという外国人選手もいる。ディビジョン1でも、オーナーに資金力があり上を目指すチームは、高額報酬で良い外国人選手を獲得している。J3に当たるディビジョン2になると、月1万5千バーツで試合給、勝利給合わせ2万バーツ程で、なんとか生計を立てている選手もおり、この辺がタイのプロサッカー選手の最底辺といえる。

日本人選手の海外移籍に関するエージェント事業を行っているユーロプラス・インターナショナルの真野浩一さんは、海外のサッカー・リーグでは給料の未払いが度々問題になるが、タイは、中国、インドネシア、東欧、南米と比較すると安定しており、その安心感はタイ移籍の魅力のひとつになっていると話す。

また昨年韓国のKリーグに2部が創設され、今シーズンからチーム数が増加し、それまで日本人と同じくらいタイに来ていた韓国人サッカー選手が、韓国国内リーグに留まるようになったため、アジア枠を競う韓国人が少なくなったことが日本人選手にとって追い風となったという。

シンタールアFCの猿田浩得選手や、BECテロ・サーサナFCの下地奨選手などはタイ人からも人気が高く、総じて日本人選手の評判は良好だが、今後も日本人選手が増え続けるかというと、外国人枠減がネックとなり、そう簡単にはいかないようだ。現在タイのサッカー・リーグにおける外国人枠は、登録7人、試合には5人(ただしピッチ上には、同時に最高3人+アジア枠1人まで)となっているが、来シーズンより外国人枠が5人に減らされる予定があり、競争がさらに激化すると予想される。

「トライアウト(入団テスト)で求められる能力も年々上がっています」と真野さんは言う。昨年のアジア・チャンピオンズ・リーグでは、ブリラム・ユナイテッドが8強まで勝ち進みタイ・サッカーの成長を印象付けた。

また真野さんは「タイでは縦に強い選手が好まれる傾向があり、ドリブル突破、スピード、強いシュートが評価されるので、パスがうまく組織力で崩すのが得意な日本人選手が、苦戦する場合もある」と話す。

いずれにせよブラジル、スペイン、イングランド、コートジボワールなど世界中から続々とタイにやって来るハングリー精神旺盛で、身体能力も高い選手たちと、競いあっていくのは、なまやさしいことではない。

今年は夏にワールドカップを控え、サッカーの話題に事欠かないが、タイのピッチで活躍する日本人選手にも、大いに注目し応援したい.

2014年2月20日 タイ自由ランド掲載

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