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タイのおみやげを世界で売り出す!

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タイのおみやげを世界で売り出す!

タイのおみやげを世界で売り出す!

「日常で見かけるタイのパッケージデザインは、日本を含めるアジアの中でも、トップクラスのレベルです」と語るのは、日本パッケージデザイン協会の理事を務める森考幹さん。森さんは東京、大阪、ニューヨーク、パリ、モスクワに事務所を構えるデザイン会社の代表兼ディレクターでもあり、日本の工芸品を一般の人向けに新しくプロデュースしたり、外国人向けに都道府県・地域別に区分した日本のお土産カタログを作成したりと、常に新しいことを探究する、日本のデザイン界でバリバリ活躍している人です。

そして、先日、国際交流基金バンコク日本文化センターは、森さんをゲストに招き、大学でデザインを勉強するタイ人学生を対象に、日本のパッケージデザインについての講演会とワークショップを開催しました。

今月からは、「アジア学生パッケージデザインコンテスト(ASPaC)」の募集が始まり、このコンテストは今年から日本、タイ、インドネシア、韓国の4か国間で行われます。大賞の人は、なんと賞金15万5000バーツ、また、入賞した学生には日本企業での1週間の研修の機会も与えられます。

3日間で予約がいっぱいになったという講演会とワークショップには、キングモンクット工科大学、シラパコーン大学、チュラロンコーン大学などでデザインを専攻している学生が多く訪れました。 ワークショップでは、ロッテの商品開発の人が講師として登場し、日本のお菓子を使った新しいコンセプト提案という課題が出されて、学生達はグループごとにユニークなアイデアを出し合っていました。

なぜ、タイのパッケージデザインはアジアの近隣国の中でも特に優れているのか?これには、実は日本との深い関わりがあるといいます。

今回、ワークショップに来られたタイ人女性のオラサー先生はタイのパッケージデザインの先駆者。46年前、千葉大学に留学し、そこで学んだ日本のデザインのノウハウをタイに持ち帰り、タイに広めた人でもあります。現在は引退されましたが、長年、キングモンクット工科大学で教鞭をとっていて、大勢の教え子達がタイや世界で活躍するデザイナーになっています。今回オブザーバーとして参加された各大学の先生達もオラサー先生の教え子でもあります。

その中の一人、シラパコーン大学のチットチャイ先生もキングモンクット工科大学出身で、日本のデザインに魅了され、京都の大学にも留学していました。タイ人学生の間では、日本のデザインの人気はとても高く「日本とタイは感性が非常に似ていると思います。デザインがかわいかったり、コンセプトが面白かったりというところが、私達も共感できます」と言いました。

一方、日本人から見たタイのパッケージデザインはというと、「どれもレベルが高いけれども、個人的にレッドブルのパッケージやバナナチップスのイラストに目がいきました」と森さんは言います。黄色い袋に入ったバナナチップスはユニークさ、レッドブルにはコンセプトを何度も考察し、進化を遂げてきた感じが伝わるといいます。

しかし、一方で、十分な魅力があるにも関わらず、まだほとんど手が加えられておらず、非常に勿体ないと感じるのがタイの「お土産品」だそうです。
日本ではすでに、ご当地物のキャラクターグッズから、スナック菓子、加工品、お酒、果物、工芸品とあらゆるものが魅力的に商品化されています。実際に、講演会の質問タイムの際にも「タイ人の間では、なぜか『東京ばな奈』が人気です。日本に行ったことのないタイ人でも知っています。こういうものがまだタイにはないので、どうやって作ればいいでしょうか?」とタイ人学生からの質問がありました。

では、具体的にはどのような手順を踏めばいいのでしょうか?タイのお土産品が日本のように進化を遂げるには「職人×デザイナー×プロデューサー」の構造が重要と森さんは語ります。

まずは職人とデザイナーが試行錯誤を繰り返し、質のよい商品を作ること、そして、そこにプロデューサーが新しい視点や付加価値を付けて、売り出していくこと。このルーティーンを繰り返せば、競争も激しくなり、世界にも認められる商品が生まれてくるといいます。

「食品や工芸品のみならず、タイにはまだまだ生かしきれていないよいものがいっぱいある。人柄のよさだったり、タイ語の発音のかわいらしさ、田舎のリゾート地など。そんな魅力を上手く伝えるコミュニケーションツールとしても、お土産が一番効果的なのでは」と森さんは語ります。

また、お土産産業は非常に大きなマーケットになる可能性を秘めています。それゆえ、タイにとっても、また、すでにそのノウハウを知っている日本にとっても、お土産産業はこれから発展していく新しい分野かもしれません。

今回のワークショップでは、チョコレート菓子の「トッポ」のコンセプトを一から考えるというものでしたが、タイ人学生のアイデアは実にユニークでした。長方形の箱型の形を大幅に変えて、ゲームやおもちゃのような仕掛けを付けたり、「トッポ」という音からクラッカーや楽しい音を連想させる新しいアイデアを出しました。 細部までこだわり行き渡らせる日本とは違い、楽しさを第一に考えている印象でした。

そんな柔軟なアイデアを持った人達が、タイからアジア、世界への活躍を見せてくれるかもしれません。
 

なお、現在、作品を募集しているコンテストは、タイ人の学生が対象ですが、知り合いに興味のある方がいればぜひどうぞ。

 

今回、左面で紹介した「アジア学生パッケージデザインコンテスト」は日本、タイ、インドネシア、韓国の4か国で募集をしています。知り合いに興味のある方がいれば、ぜひ教えてあげて下さい。

the JapanFoundation, Bangkok

国際交流基金バンコク日本文化センター

http://www.jfbkk.or.th/
https://www.facebook.com/jfbangkok
 https://twitter.com/JFBKK

ASPaC-Aisa Student Package Design Competition

アジア学生パッケージデザインコンテスト

http://www.aspac.jp
     nfo@aspac.jp

 

2014年8月5日 タイ自由ランド掲載

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