【タイの田舎の小さな家から】マンゴー片手にイサーンの風:ちゃんモンがお届けする、本場のタイ料理絵巻 タイのスッキーナム（Suki Nam）: 辛さと旨味が一体となった絶品スープ

タイ料理にはたくさんのスープ料理がありますが、スッキーナム（Suki Nam）はその中でも特に人気のある料理の一つです。日本でも少しずつ知名度が上がりつつありますが、タイの屋台やレストランでは常にメニューの一部として登場しています。今回は、このスッキーナムの魅力と、家庭で作れるレシピをご紹介します。

スッキーナムとは?

スッキーナム（Suki Nam）は、タイ風のしゃぶしゃぶに似た料理ですが、スープの味わいが特徴的です。「ナム（น้ำ）」はタイ語で「スープ」を意味し、「スッキー（Suki）」は日本のしゃぶしゃぶに似た食材の調理法を指します。主に、野菜、肉、海鮮、そして「スッキーソース」と呼ばれる特製のタレで煮込みます。

タイでは、スッキーナムはよくみんなで囲んで食べるスタイルが一般的です。グループで集まって食事を楽しむ際にぴったりな料理ですね。味は濃厚でスパイシーでありながらも、甘みもあり、一口食べるごとに異なる味が広がります。

スッキーナムの特徴

スッキーナムの最大の特徴は、そのスープの味にあります。スープには、レモングラス、ガランガル、コリアンダーの根、唐辛子、ニンニクなどが使われており、これらの香り高い食材が絶妙にブレンドされています。少し甘いながらも、唐辛子の辛さが後を引き、食欲をそそります。

また、スープに浸す具材もバラエティ豊かです。よく使われる具材としては、豚肉、鶏肉、エビ、魚のすり身、そして春雨やきのこ類などがあります。これらをスープで軽く煮込み、あとはスッキーソースに付けて食べます。特に、スッキーソースがとても重要で、これが料理の味を大きく左右します。

スッキーナムを食べるタイ流

タイではスッキーナムを食べるとき、まずテーブルにスープを入れた鍋を持ってきて、沸騰したスープに具材を一つ一つ投入します。肉が火を通しやすいので、早めに食べることができますが、野菜やきのこは少し煮込んだほうが、スープに味がしみ込みます。食べる際は、スッキーソース（タイのピリ辛ダレ）を添えて食べることが多いです。

スッキーナムのレシピ

それでは、家庭でも作れるスッキーナムのレシピを紹介します。タイ料理の中では比較的簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください!

材料（2～3人分）

• 豚肉（薄切り）200g

• 鶏胸肉（薄切り）150g

• エビ（殻をむいて背わたを取る）150g

• しめじやエノキなどのきのこ類 適量

• 春雨（乾燥）100g

• 白菜やほうれん草 適量

• トマト（ざく切り）1個

• レモングラス（砕いたもの）1本

• ガランガル（薄切り）1片

• コリアンダーの根（あれば）1本

• 唐辛子（お好みで）1～2本

• ニンニク（みじん切り）2片

• 鶏がらスープの素 1個

• 塩 少々

• 醤油（ナンプラー）大さじ2

スッキーソース

• 醤油（ナンプラー）大さじ3

• ライム汁 大さじ1

• 砂糖 小さじ1

• 唐辛子（細かく刻んだもの）1本

• ニンニク（みじん切り）1片

作り方

1. スープの準備
   鍋に水を入れ、レモングラス、ガランガル、コリアンダーの根、ニンニク、唐辛子を加えます。これを中火で煮込み、香りが立ったら鶏がらスープの素を加えます。さらに15分ほど煮込み、スープの旨味を引き出します。

2. 具材の準備
   豚肉、鶏肉、エビを薄切りにし、きのこ類、トマト、野菜は食べやすい大きさに切ります。春雨は熱湯で戻しておきます。

3. スープに具材を投入
   スープがしっかり煮立ったら、まず肉やエビを鍋に入れ、火が通るまで煮ます。その後、野菜やきのこを加え、春雨も入れて煮込みます。

4. スッキーソースの準備
   小さなボウルに、ナンプラー、ライム汁、砂糖、刻んだ唐辛子、みじん切りのニンニクを混ぜ、スッキーソースを作ります。

5. 盛り付けて完成
   具材が煮えたら、スープを器に盛り付けます。お好みでスッキーソースを添えて、おいしくいただきます。

まとめ

スッキーナムは、タイらしい香り高いスープと、さまざまな具材を楽しむことができる料理です。辛いものが好きな方にはぴったりで、さらにスッキーソースを使うことで、味にアクセントが加わり、飽きずに食べ続けられます。

タイ料理の本場の味を家庭で再現するのは簡単ではありませんが、スッキーナムなら比較的手軽に作れるので、ぜひ挑戦してみてください。家族や友人と一緒に食べれば、楽しい食事の時間が過ごせること間違いなしです!