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駐タイ日本国大使からの年末のご挨拶

タイ自由ランドの読者の皆さん、こんにちは。駐タイ日本国大使の佐渡島です。皆さんと一緒にタイという地で生活するご縁をいただき、このように年末のご挨拶ができますことを大変嬉しく思います。

 

今年1年は皆さんにとってどのような年でしたでしょうか。私は今年の4月末にバンコクに着任いたしました。以前から何度も訪れ、お気に入りの旅行先でもあったタイですが、大使として着任するということで身の引き締まる思いで赴任いたしました。タイと日本との関係は歴史も長く良好ですが、より積極的に二国間関係を深めることを目標に、①産業の高付加価値化への協力、②研究開発・人材育成への協力、③質の高いインフラ整備への協力、④ビジネス環境の改善、⑤在留邦人の目線に立った領事業務体制という5つの柱を中心に、日タイの関係強化のために走り続けてきました。

改めて今年を振り返りますと、日タイの関係強化という意味では、大きな進展が見られた年だったといえます。プラユット首相は3回にわたり日本を訪日し、また安倍総理と4回にわたり首脳会談を行いました。対話を重ねることにより、これから日本とタイがどのように協力体制を強化していけるか、具体的な施策となって現れてきています。
特に経済分野においては、インフラ整備協力の面での進展、また大使館とタイ政府で産業高度化に関する政策提言をまとめたほか、先月にはタイの経済政策を指揮するソムキット副首相が訪日し、ハイレベル経済対話が実現しました。また、交流分野においても、今年一年間ではタイから日本への渡航者が昨年の65万人強を大幅に超える見込みですし、学生交流、学術交流も進んでおり、様々なレベルでのつながりが緊密化してきています。このような進展が、日本とタイの関係をより活性化させ、当地で生活をし、またビジネスに従事する在留邦人の皆さんが実感できる成果として現れるよう、大使館として引き続き努力を続けてまいります。

 

また、当地の情勢という視点から振り返ると、8月にエラワン廟で発生した爆弾事件は、バンコクの中心街で起こったこともあり、当地社会においても大きな衝撃をもって受け止められました。死傷者は日本を含めた多国籍の方々であり、海外で生活する皆さんにとってもショックが大きかったことと思います。在留邦人の安全確保の役割を担う大使館としても、皆さんが安全に生活し、日系企業が円滑に活動できる環境をどのように守っていくことができるかということを改めて考えさせられる事案でした。

現在、タイには6万人を超える日本人が生活し、4500社以上の日系企業がビジネスを行っていると言われているなか、大使館は、日本人や日系企業の皆さんの安全確保を目的とし、ホームページやメール配信サービスを通じた各種情報の提供を行っています。8月に起きた爆弾事件のような緊急事態においても、このようなサービスを通じてタイムリーな注意喚起に努めています。そのほかに、大使館主催で、在留邦人の方々と定期的に安全について協議するための場を設けるなど、平時においても大使館として皆さんの生活を守る施策に取り組んでいます。
また、大使館と皆さんの接点は、安全確保という観点に限られません。日本企業支援の一環として個別企業からの相談に対応するほか、希望する企業・団体の皆さんと一緒になって日本の魅力のPR活動を行うなど、あらゆる面において「開かれた大使館」としての活動に努めております。皆さんもいつでもご連絡・ご相談いただければと思います。
来年も、大使館一丸となって、当地で生活する皆さんのために全力を尽くしてまいります。来年も、皆さんがタイにおいて素晴らしい一年を送られることをお祈りしつつ、私の年末の挨拶とさせていただきます。

 

2015年12月20日 タイ自由ランド掲載

 

★★ 関連リンク ★★

->在タイ日本国大使館ウェブサイト

->在チェンマイ日本国総領事館ウェブサイト

->日本査証申請センター – Japan Visa Application Centre

->在タイ日本国大使館